ママから子どもの面倒を見てほしいって言われたけど、子どもがママのほうに行ってしまう。パパとして子どもと関わりたいけど、子どもからママがいいと言われる。
カユウ家も、パパよりママがいいと言われている。しかし、ママだけで1日外出することもできる。そんな関係性を築くために取り組んできたことを紹介する。子どもからママのほうがいいと言われても、ママだけで1日外出できるようにする参考になれば幸いだ。
この記事の経緯
いつも更新を楽しみにしているブログで、子どもがパパイヤ期になったと書かれていた。
古いデータだが、国立女性教育会館が平成16年度・17年度家庭教育に関する国際比較調査のアンケート結果は以下の通り。平日に子どもと関わる時間が、パパは平均3.1時間、ママは平均7.6時間と、パパよりママのほうが倍以上長いのだ。
引用:https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2006/18webhonpen/html/i1315100.html
子どもと過ごす時間を考えれば、パパよりもママがいいって言われるのは当然。だから、パパでもいいって言われるには、単純に子どもと関わる時間を増やす必要がある。
だが、そう簡単に子どもと関わる時間を増やせたら苦労はない。パパの1日の時間の内訳についてアンケートをとった結果、仕事関連時間が12時間以上の人が36%。10時間以上の人は69%にもなる。
引用元:https://www.ncchd.go.jp/press/2022/211018.html
仕事関連時間は、就業時間だけでなく、通勤/通学、学業に費やされる時間となっている。たとえば、1日9時間拘束8時間労働の就業時間のパパの場合、通勤時間が往復2時間だとすると、定時で上がっても仕事関連時間は11時間になる。
仕事関連時間が11時間のパパが、子どもと一緒に過ごす時間をママ平均の7.6時間とったとしよう。すると、残り5.4時間で睡眠、身の回りの用事、3食の食事をすることになる。瞬間的にはできるかもしれないが、長期間続けることは現実的と言えない。
個人の努力で減らせる仕事関連時間には限りがある。というわけで、平日あまり子どもと過ごすことができないパパのため、カユウ家で取り組んでいる妻だけが出かけられる方法を紹介することにした。
大前提
子どもは、パパよりもママがいい。でも、パパが好かれるほど子どもと関わる時間が作れない。
ママと同じ、もしくは超えるほどの時間、子どもと関わることができない。そんな状況で、パパの休日にママだけが出かけられるほど子どもとの関係性を築くことが目的となる。
ママだけが出かけるための準備
妻だけが出かけるためには、やっておくべき事前準備が2つある。
- 子どもの中での父親の評価を上げる
- 父親だけで子どもの面倒を見ることができる
それぞれ詳しく紹介する。
子どもの中での父親の評価を上げる
これは、ママが行う事前準備。
パパがいないときに「パパはみんなのためにお仕事をがんばっている。あなた(子ども)のことが大好きだ」といった内容を子どもに伝えるようにしてほしい。そうすると、パパは大好きなママが評価している相手 = ママの次に安心できる相手になる。パパが直接関われないときでも、子どもの中でのパパの評価を上げ、安心できると思ってもらうことができる。子どもの中で、パパも安心できる相手と思ってもらえばいいので、内容は子どもやパパの状況をふまえて変えてもらって大丈夫。
さて、パパの評価を上げておくと、どんないいことがあるか。ママの次に頼っていい相手と見てもらうことができる。そして、ママがいなくても、パパがいるから過ごせる、という心境を作り上げることにつながっていく。
なので、子どもの前でパパの愚痴を言ったり、パパに説教したりしていると、子どもの中での父親の評価がどんどん下がっていく。すると、自分が大好きなママが文句を言っている相手 = 嫌いだからパパの言うことは聞かなくていい、という図式が子どもの中でできあがっていく。
パパへの愚痴や、パパに文句や説教したい気持ちはわかる。子どもに聞こえてしまうと妻だけが出かけることができるのが遠ざかっていく。言うときは、子どもに聞こえないようにするよう心がけてほしい。
父親だけで子どもの面倒を見ることができる
これは、パパが行う事前準備。
おむつを替える。食事の用意と介助。遊びや散歩の準備と片付け。他にもお風呂やトイレなど、子どもの年齢や状況に合わせて、パパができるようになったほうがいいことは多岐にわたる。1日一緒に過ごすことを目標として、優先順位をつけて覚えていこう。
優先順位は、ママと相談すること。大事なことは相談。教えてもらうとか聞くとかではなく、相談するのが大事。パパの理解や知識を伝えるとともに、ママの知識や考えを吸収するためにも、相談しよう。相談すると、パパにも無意識のうちに責任感や主体性が生まれてくる。責任感や主体性があると、何かあったときもまずは自分で、と行動が変わってくる。
僕自身も実感があって、ママから聞いている、教えてもらっているだけだと、思わぬことがあったときにママに聞いていた。でも、相談してどうしたらいいかを導き出したときは、思わぬことがあっても自分でできる範囲で対応していたので、相談という形で決めるのは大事。
ママだけが出かける日
出典:Bing Image Creator
子どもの中でのパパの評価が高く、ママがいないときの代わりの安全基地と思ってもらうこと。そして、パパだけで子どもの面倒を見ることができるようになっていること。この2点をクリアできたら、ママだけが出かける準備ができたと言える。
カユウ家の子どもたちは事前に知っておいたほうが安心するタイプなので、ママだけが出かける日を伝えるようにしている。伝えるタイミングや伝え方は子どもの気質や感じ方によって変えたほうがいいので、ママとパパで相談していつ伝えるかを決めよう。
そして、ママだけが出かけたあとは、子どもが普段通り過ごせるようパパはサポートに徹すること。休日にやりたいこともあると思う。しかし、自分のやりたいことをやるのは、子どもが安定して過ごせるようにしてからを心がけること。子どもが乳幼児でお昼寝の時間があるのであれば、お昼寝の時間にやりたいことをやるのもあり。
ママが帰ってきたら、つい大変さを口にしたくなるパパもいるだろう。だが、子どもに聞かれてしまっては、これまでの準備が台無しになってしまう。これからもママだけが出かけられるようにするため、大変さは子どもに聞かれないよう気をつけてほしい。
おわりに
どんなにパパにやる気があっても、子どもがパパと過ごすことを嫌だと拒否されてしまったら辛いよね。
ママとパパ、そして子どもが気持ちよく過ごすにはどうしたらいいかを考えるのが大事。子どもから拒否されないことが第一歩だと思おう。
どんなに準備しても、実際にパパと子どもだけで過ごすと思わぬことが起きるもの。子どもが泣き続けたりして辛くなったときは、トイレや浴室にパパが逃げ込むことをオススメする。
この記事がきっかけで、ママだけが出かける日を作れるようになったら幸いだ。