夜ふかしログ

30代サラリーマンが育児・家事・在宅勤務が終わったあと、夜更かしをして読んだ本を紹介したりしなかったりするブログ

客先常駐していて思ったこと

風呂入っているときに鼻をかんだら鼻血が出ました。
身体が暖まっていたこともあり、一時的とはいえ洗い場を血で染めてしまったカユウ(@papa_kayu)です。
シャワーで流せばきれいになったので、後始末だけ考えると風呂で良かったと思っています。


さて、中小規模のSIerには付き物と言っても過言ではない客先常駐。
今日は僕が客先常駐をして思ったことを書いていきます。
客先常駐しているメンバーに辞められたくないと思っている方の参考に……なればいいなぁ。

一人で客先常駐すると自走し始める

業界として多いのか少ないのかよく分かりませんが、僕の経験としては一人での客先常駐が圧倒的に多いです。
というか、入社二年目に三年目の先輩と一緒に二人で客先常駐したのを最後に、自社からは一人で客先常駐していました。

プライムベンダーからも常駐する社員さんがいて、その方と一緒に作業することもありました。
ですがそんなことは稀で、お客様側の担当者や商流が違うSIerさんと一緒に作業していることのほうが多かったです。

当時の部長に教えられたのですが、僕は一人で客先常駐に出せる社員という扱いになっていたそうです。 客先常駐すると放置される社風なのか、自社から作業状況や体調を聞かれるといったことはありませんでした。
そうすると「何かあったら連絡しておいで」とは、裏を返せば「何もなければ連絡するな」という意味ではないかと思うようになります。
その結果、なるべく自分で諸々の調整をつけようとします。
出退勤の時間はもちろん、有給休暇や休日出勤の調整まで、自分が動いてプライムベンダーやお客様と詰めていくようになります。

その状態をのびのびやっている、自走していると判断して放置するのは、会社としてNGです。

一社員の判断が会社の判断と受け取られる

役職もついていないノンタイトルの一社員が、それまでの経験や実績から調整しているのです。
一社員には組織的な判断も営業的な判断もありません。
自分のできる範囲で作業を引き受け、休日出勤にも手を挙げます。

会社組織として、営業として、様々な理由による判断があることでしょう。
新卒入社した会社では、ノンタイトルの一社員で終わったため、具体的なところは分かりません。
会社の看板を背負って客先常駐している以上、一社員の判断だったとしても会社の判断として受け取られるのです。

会社として、それでいいのですか?

定期的に帰社しても帰属意識は高まりません

SES(準委任)契約での客先常駐をメイン業務としている企業の中には、定期的に帰社日を設けている企業もあります。
帰社した時には社長や経営陣、もしくは部長から話をしているから帰属意識が薄まらないと思っていませんか?

ただ単に定期的に帰社日を設けるだけでは、帰属意識は高くなりません。

客先常駐している社員が帰社した時には何を求めているのか。
求めていることの一部でも提供できなければ、定期的な帰社は客先常駐している社員が不満になるだけです。

客先常駐で見聞きしたことを自社にフィードバックする場はあるか

客先常駐に行くと、色んなことを見聞きします。
お客様の業務内容であったり、他SIerからの情報であったり、本当に様々なことを見聞きします。

見聞きした結果、色んなことを思います。
例えば、こんなことを考えたりします。
・ 他SIerはこんなプロジェクトの進め方をしているから取り入れてみたい。 ・ お客様の業務で今こうなっているが、こうしたほうが効率が良くなると思うから提案してみたい。 ・ こういう部分は自社のほうが優れていると思う。

上司から部下への聞き取りでも、部下から上司への報告でもアクションの発端はどこでも構いません。
客先常駐して見聞きしたこと、学んだことを自社に伝える場があると客先常駐での立ち振る舞いが変わります。
伝えられた情報の一部でも反映することができれば、自社への貢献を感じ、社員の帰属意識が高まるかもしれません。
もちろんお客様の不利益になるようなことや、社外秘の取り扱いには要注意ですが。

まとめ

帰属意識は個人が感じるものなので、こうしたら高まる!と言えるものではありません。
セキュリティであったり、お客様の事情であったりして客先常駐になることは仕方のないことです。
仕方ないからと言って客先常駐している社員を放置することは、別に辞めてもいいよと言っているのと同じことです。
客先常駐をしてもらいつつ、長く会社にいてもらえるように取り組み続ける姿勢を見せることが大事だと思います。

ではでは、今日はこれにて。