夜ふかしログ

30代サラリーマンが育児・家事・在宅勤務が終わったあと、夜更かしをして読んだ本を紹介したりしなかったりするブログ

本当に好きでやりたいことをして、それで食べていく生き方に必要なものは「勇気」と「知識」

こんにちは、カユウです。

愛と勇気……ではなく、「勇気」と「知識」があれば、本当に好きでやりたいことをして、それで食べていく生き方ができるそうです。

実はこの本のことも、作者のことも、まったく知りませんでした。

転職を考えていたとき、たまたまブックオフで見かけたので購入しました。
購入した時点で積読状態になっている本が何冊かあり、最近まで積読の山の中にありました。
SNSで夢を叶える ニートだった私の人生を変えた発信力の育て方」という本を読み始めたとき、ふと気になってこの本から読むことにしました。

良いものを作れば勝手に売れていくという時代ではない今、どうしたら「好き」なことで「食う」ことができるか。
それは、見せ方、売り方を含めたシステムが重要になるのです。
だからこそ「何をやるか」ではなく、「どうやるか」が最大のコツだそうです。

最初の数ページを読んで、印象に残っている文章が2つあります。

一つは

勇気をもって立ち止まり、自由を手にするべくあがいてほしいのです。

というもの。
勇気をもって踏み出し、というような書き方はよく見るが、逆に立ち止まるというところ。
自由を手にするためには、あがく必要があるということが印象に残りました。

もう一つは

金銭的、社会的な安定のための仕事ではなく、自分が本当に好きでやりたいことをして、それで食べていく生き方です。
では、それをするために何が必要かというと、「勇気」と「知識」だけです。

というもの。
金銭的、社会的な安定のための仕事をしている自覚はあるつもりでした。
しかし、改めて書かれてしまうと、自分が本当に好きでやりたいことで食べていくのに憧れている自分をハッキリと意識したので、印象に残っています。

「好き」なことで「食う」ために必要な土台の作り方に力を入れて書かれていると思いました。
サラリーマンから独立する人が通過していくであろう道を、筆者の経験を交えて教えてくれています。
脱サラ本は数あれど、ここまで現実的なイメージを持たせてくれる本はそう多くないと思いました。

サラリーマンじゃないからと言って、そこで人生が終わるわけではないことに始まり、「好き」なことで「食う」ために必要なものが何であるか、現実のものを例にしながら説明してくれています。
そして、すでに独立した人たちや企業がどうやって収益を上げているのかのモデルを10パターン例示されるのです。

サラリーマンの今も困っているのですが、好きな仕事ややってみたい仕事を聞かれたとき、答えに困ってしまうのです。
ですが、「好き」なことが明確になっていない僕には、「やるべきこと」=「小さくてもいいから貢献に繋がること」という記述がとても参考になりました。
どこに貢献するか、誰に貢献するか、いつ貢献するかは全然考えられていないですが、「貢献できること」をやりたいと思うきっかけになりました。

僕は、3.11の直後、常駐先の会社に向かいました。
いろいろな路線を乗り継いで行きましたが、絶対に行かなければならなかったかというと、そんなこともないような気がしています。

ですが、作者の方が起業した30歳ですが、起業するための勇気や衝動がありません。

22歳で就職し、30歳の今まで丁寧に仕事に向き合ってきたつもりですが、自分のミッションが降りてきていません。
だから湧き上がる衝動がないのかな、と思っています。

ですが、そんな僕でも「好き」なことで「食う」ための行動をしてはいけないわけではないと思います。
自分が興味あることの中で、貢献できそうなことをやってみようと思いました。
まずは、読んだ本の紹介をこのブログですることですかね。

サラリーマンのままで知ることがほとんどない独立、起業のおおまかな概要を知ることができます。
独立や起業しようと思っている人がシミュレーションするためのベースにはピッタリだと思います。

それに、サラリーマンであっても、収益を得るための土台を知っておくことが武器になると思います。
お客様の収益モデルはどうなっているのか、お客様はどこで他社との差別化をしているか、お客様の収益モデルのリスクとそれに対して協力できることはないか。
そんな企業分析をしたうえで、収益モデルをさらに伸ばす提案や、リスクを軽減し他社より抜きんでるような提案をすると、さらなる案件化につながるかもしれません。

会社を辞めようと思っている人はもちろん、会社を辞めようと思っていない人にもオススメの一冊です。