トド日記

妻からトドと呼ばれる、本と文房具が好きなIT系企業で働くカユウの日記

くんちゃんがミライちゃんのお兄ちゃんになるための物語

くんちゃんがミライちゃんのお兄ちゃんになるための物語

賛否両論。
というか、どっちかといえば、否定的な意見の多い印象の映画。
細田守監督の『未来のミライ』、観てきました。
今更ですが、感想をば。

あらすじ

主人公は、5歳の男の子、くんちゃん。
そのくんちゃんの元に、お母さんと一緒に妹が帰ってくるところから、物語が始まります。

お父さんも、お母さんも、くんちゃんのことはそっちのけで、赤ちゃんにかかりきり。
お母さんに構ってほしいくんちゃんは、声をかけますが、無視されてしまいます。
構ってほしいくんちゃんは大声で騒ぎますが、両親に叱られてしまう、という結果に。

その後、いろいろあって、くんちゃん自身が妹である未来ちゃんのお兄ちゃんであることを自覚していきます。

感想

くんちゃんの両親は、なんだかなーという印象。

外面のいい、ええ格好しいだけど、注意力のないお父さん。
人を使うことがド下手だけど、あたしだけががんばってると思うお母さん。

くんちゃんが構ってほしいってサインを出してるのにムシするの!?
マジで?
大人が2人もいるのに!?

赤ちゃんは落ち着いてるんだから、両親が順番にくんちゃんの欲求を満たしてあげればいいんだよ。

それに、何年か前から、2人目以降が生まれたときには、上の子をしっかり構ってあげるのが良いって言われてるのになー
脚本の読み合わせとかをしたとき、誰か指摘しなかったんだろうか?

ああ、もう。そこで抱きしめてあげるだけで、くんちゃんだって落ち着いて話聞いてくれるのに。
親としての目線で見てしまうからか、この両親の行動にはヤキモキさせられました。

細田守監督は、女が外で働き、男が家で子供の面倒を見るって形を観せたかったのかもしれない。
けどね、世の中には育児休暇っていう素敵な制度があるんですよ。
しかも、お母さんが勤めてるの出版社なんだよね?
時短とか在宅とか、そういう制度はないんだろうか。

使えるものは何でも使って、子供と過ごしたり、やりたいことやろうぜって親じゃダメだったのかな。
モノを知らなさすぎて、初めから終わりまで、モヤモヤしっぱなしでした。

主人公のくんちゃんは幼稚園児なのかなー

言葉悪いけど、子供ナメんな。
大切にしてる電車を、攻撃の手段に使う?
ないよ、ない。
そんなことするわけないじゃん。

そりゃあ、かんしゃくを起こして、持ってたおもちゃを投げ捨てることはある。
それが、たまたま他の子に当たっちゃうときもある。
だけど、大事にしてる大好きな電車で人を叩くなんてこと、絶対にしない。

まとめ

予告に使ってる内容が映画後半に集中してるので、本編を見ると「え、こんな物語なの!?」っていう衝撃からスタート。
『バケモノの子』や『おおかみ子どもの雨と雪』の雰囲気を想像して観に行くと、肩すかしをくらうこと間違いなし。

普通に予告編作ったら、よくわからんことになっただろうから、配給会社の苦肉の策なのかも。
川崎重工が未来の新幹線のデザインを考えたってところもポイント高いのに、本編じゃほとんど出てこないし。

なんとなく、子供に興味のない大人が描いた、子供の成長ものって感じ。

子供は感覚や感情だけで行動してるわけじゃないし、周りの大人の行動をよく見ている。
わかるように話せば、彼らが知らない状況であっても、彼らなりに理解してくれる。

過去や未来に行かなくたって、きちんと子供を一人の人間として見て、お互いに話し合っていけば、受け入れてくれるよ。

意識する。
意識させる。
そのためには、大人からの関わり方がとっても大切。
過去や未来に行かなくたって、子供は立派に成長するよ。

くんちゃんが未来や過去に行った理由とか、お父さん、お母さんの人物像が掘り下がるようなストーリーがあると、もっと魅力的な物語になったのかもなー

次回作に期待、ですかね。