あらすじ
伝説の英勇(えいゆう)エルラインが遺した、世界の終焉(おわり)と再来とを記した至宝「世界録(アンコール)」。その在り処を世界中の国や旅団が探し求める世界録大争奪時代――騎士志望の少年レンは、彼(か)の英勇(エルライン)生き写しの容姿ながら剣才に恵まれず「偽英勇」とバカにされる日々を送っていた。そんな彼の前に現れた、封印より目覚めし伝説の竜姫キリシェ。レンをエルライン本人と勘違いし、外見だけだと失望したキリシェだったが、一方でレンの中に秘めた可能性を見出すことに。そして、かつて英勇と共に世界を救った大天使フィアや先代魔王エリーゼとの世界録をめぐる旅へと少年を誘う。「わたしと、行くか?」――これは、英雄たちが奏でる狂騒への序曲(プレリュード)。今、偽英勇の少年と伝説が邂逅する!
感想
表紙買い、というよりも同一著者の別の本の巻末広告に書かれていた『Kindleストア1位』っていう煽り文句につられて買いました。
煽り文句につられて買ってよかった!
天使、魔王、竜がみんな仲間。
目的は過去の英勇が残したと言われる手記を探し出すこと。
目的を達成するための筋道すらわかっていない状況で旅に出る覚悟にも魅かれるし、敵が最初からラスボス級なこともどう立ち回るのかが気になって途中で止められませんでした。
【…………来いよヘボ竜 (中略) そんな……攻撃…………ちっとも……効いて……ねえんだ、よ】
序盤のセリフですが、英勇でもない、最強の剣士でもないレンの意地。
それがこのセリフに凝縮されている気がします。
ファンタジーが好き、主人公が強くなっていく物語が好きな方にはオススメです。
世界の終わりの世界録<アンコール>1 再来の騎士 (MF文庫J)
- 作者: 細音啓,ふゆの春秋
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー
- 発売日: 2014/07/24
- メディア: 文庫
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