カユウの趣味日記、ときどき子育て

本と文房具とデジタルが好きなIT系企業で働くカユウの趣味日記と子が育った記録

カッコイイ殺陣は一見の価値あり

CMで流れるので、名前だけは知っていましたが、自ら観に行こうとは思っていませんでした。
ですが、仕事上、お世話になっている方から勧められ、僕にしては珍しく、時代劇映画を観に行きました。

岡田准一さん主演の映画『散り椿』です。

CMだと岡田さんが刀を振るっている場面が流れていたので、剣客がいっぱい登城して、斬った張ったを繰り広げるのかな、と思っていたんですよ。
それが実際に観てみたら大違い。
そりゃそうですよね、斬った張っただけで2時間ってただの無双ゲームですから。
映画『散り椿』は、がっつりシリアスな時代劇でした。

映画の冒頭で、岡田さん演じる瓜生新兵衛が雪の中、刺客に気づいて手にしていた荷物 (豆腐?) を壁際に置くシーンがあるんですよ。
パシャっていう水音とともに刺客が飛び出してきたところを、新兵衛が一瞬にして斬り捨てるという場面なんですけどね。
刺客として飛び出してきた最初の一人、絶対壁際に置いた荷物にぶつかってると思うんですよ。
やっちゃった……という意味で新兵衛が天を見上げたのかと思ったのですが、そういうわけじゃなかったんですね。
我ながら、前に観た映画『パンク侍、斬られて候』のコメディタッチに引きずられてるなーと思いながら、気を取り直して鑑賞再開。

映画『散り椿』は、最愛の妻を亡くした男が、再び自らの足で立ちあがるまでの物語だと感じました。

物語のキーマンであり、新兵衛の友である、西島秀俊さん演じる榊原采女は、新たに藩主として国入りする若殿様の御側用人
上司の不正を糾弾できるくらいには情報を知っていた新兵衛ですが、藩を辞して8年。
政治的な面では、采女の力になれそうになりません。
となると、「鬼の新兵衛」と恐れられた瓜生新兵衛は、斬った張ったくらいしか力になれそうにありません。

斬った張ったにつなげるためだからって、奥田瑛二さん演じる城代家老の石田玄蕃も直接的な手段を取りすぎじゃないですかね。
大事な証拠を回収するためだからって、問屋を襲撃したり、新兵衛を呼び出すために義弟を誘拐したり。
城代家老ならもっといろいろできたでしょうに。
人、モノ、金を握ってるんだから、個人の力では太刀打ちできないようにできたと思うんだけど。

その分、殺陣がめちゃくちゃかっこいいのです。
時代劇の殺陣ってこんなにかっこよかったっけ?って思うくらい。
ビュンビュン刀が振られ、人の体がグルングルンと回る。
イメージは実写版るろうに剣心に近い。
あそこまでぶっ飛んだ殺陣ではないですが、僕が見たことのある水戸黄門とかの殺陣とは違って、ものすごいスタイリッシュです。

そして、無造作に刀を突き刺す采女の強者感と言ったらもう。
そりゃ四天王とか言われちゃうわけですよね。
新兵衛も采女も、めっちゃかっこいいのです。

もちろん、女性陣も芯があり、表現としてどうかとは思いますが、かっこよいのです。
黒木華さん演じる里美、麻生久美子さん演じる篠、富司純子さん演じる滋野。
どの人からも生を感じ、画面に登場するとパッと目を引く印象です。

ちなみに、僕の中では、富司純子さんは映画『サマーウォーズ』の陣内栄おばあちゃんのイメージが強すぎて。
実写版栄おばあちゃんだ!と内心喚起しておりました。
あんなおばあちゃんに叱咤激励されたら、出来る気になっちゃうじゃないですか。

まとめ

時代劇に興味のない人でも、あのかっこいい殺陣は劇場に足を運ぶ価値はあると思います!
エンドロールには、殺陣、撮影にも岡田准一さんの名前があります。
この人もジャニーズという枠を飛び出しちゃってる人なんだなーと思いました。

話している言葉遣いは時代劇らしく言い回しが聞き慣れないので、感情移入するのが難しい人がいるかもしれません。
そんな方は、ぜひ黒木華さん演じる里美に注目してください。
亡き姉の夫である新兵衛をかいがいしく世話をし、新兵衛と関わるうちに惹かれていく。
恋だ愛だには、現代劇も時代劇も関係ないのだと、そう思わせてくれますよ。

原作はこちら。
原作者の葉室麟さん、すでにお亡くなりになっていらっしゃったんですね。

ムック本も出てるようですよ。