夜ふかしログ

30代サラリーマンが育児・家事・在宅勤務が終わったあと、夜更かしをして読んだ本を紹介したりしなかったりするブログ

どの家庭にも起こりうる産後うつ編を収録『Shrink~精神科医ヨワイ~ 7』

子どもが産まれた方、おめでとうございます!
これから産まれる方、体調には気をつけて、ご自愛ください!

早速ですが、「産後うつ」という言葉を身近に感じますか?
それとも、自分には関係ないことだと思いますか?

産後うつ」は、出産後の女性の約10%がかかるとされています。
ただでさえ、科学的根拠のない〇〇神話を押し付けられているのに加え、どんな症状が出るかもわからない感染症への対策。
2020年10月に発表された筑波大の調査によると、新型コロナウィルス感染拡大後、倍以上に増えている可能性があるそうです。
そう、産後1年未満の母親の5人に1人は「産後うつ」の可能性があります。

『Shrink~精神科医ヨワイ~ 7』は、そんな「産後うつ」を取り扱った、第32話 産後うつ② ~ 第34話 産後うつ④が収録されています。
他に、弱井先生の過去に触れる、第35話 マーガレットが咲く丘①、第36話 マーガレットが咲く丘②の計5話です。

他人事じゃない「産後うつ

実は、カユウ家も第一子のときは「産後うつ」の危機がありました。
第一子が産まれたとき、僕は家から片道2時間のお客様先への常駐をしており、家にいる時間 = 寝ているという状態。
お互いの職場の距離を考えて選んだ土地に住んでいたため、実家は遠く、近所の人との交流もほとんどありませんでした。
そのため、妻が相対するのは第一子だけ。
来る日も来る日も、言葉の通じない我が子と一緒にいるしかなかったのです。

会社としては幸運、僕個人としては残念なことに、常駐先の方に評価いただき、常駐期間の延長が決定してしまいました。
予定では生後3か月目くらいから自社勤務に戻る予定でしたが、9か月目になるくらいまで片道2時間通勤を続けなくてはなりません。
家に帰ったタイミングで第一子が泣いていれば、寝かしつけを変わるくらいしかできない日々。
土日に顔を合わせても、妻の顔は疲れ果てていました。

妻が「産後うつ」を避けられたのは、3か月検診で保健士さんからいただいたアドバイスでした。
近所に児童館があり、乳児を連れた母親だけの集まりがある、というのです。
それを聞いた妻は、さっそく児童館へ。
そこで出会った児童館の職員さんや他のお母さんたちとの会話が、妻のリフレッシュになりました。

奇しくも近いタイミングで、常駐先の方から、土日どちらかでも妻に一人で出かける時間を作ったほうがいい、というアドバイスをいただきました。
ですが、僕がなかなか覚悟を決めることができず、妻一人の外出は多くても2週間に1度くらいだったかと思います。

意思疎通のできる大人との会話、妻一人の時間により、「産後うつ」を回避することができました。
今にして思えば、周りの人に恵まれたおかげですね。

産後うつ」の一例を知ることができる

とはいえ、「産後うつ」の体験を実際に聞く、というのはなかなかできることじゃありませんよね。

産後うつ」とはどんな状態なのか、そうなる前にどんな手段をとることができるのか。
実例をふまえて知ることが、当事者になったときにどれだけ動けるかに関わってきます。

『Shrink~精神科医ヨワイ~ 7』を読んで、「産後うつ」とはどんな状態なのかの一例を知ってほしいと思います。

出産は全治2~3か月の交通事故にあったようなもの。
それだけ体にダメージがある中、母親は乳児の面倒を見ているのです。
そんなの1人でやりきれることじゃないですよ。

まとめ

子育てする人が経済的にも社会的にも生きづらいですよね。
給料よりも保育園にかかる費用のほうが高い、なんていう方も多くいらっしゃると思います。
やむにやまれぬ事情で外出したときに限って、心無い言葉をかけられてしまった方もいらっしゃると思います。

これからの未来を作っていく子どもを育てている人たちが、安心して子どもを育てられる社会にしたいですよね。
社会全体で子育てする人を支えていくためにはどうしたらいいのかを考えていきたいと思いました。

子どもが産まれた方、これから子どもが産まれるという方。
可能性としてはどのご家庭でも起こりうる「産後うつ」に備え、一例を知っておくといいですよ。

ぜひ、読んでみてください。