「働く」ことへの考え方をバージョンアップする『労働2.0 やりたいことして、食べていく』 / 中田敦彦 (著)
働き方に悩んでいませんか?
時間や内容、周囲の人を含めた環境など、悩みは人それぞれ。
ですが、今の働き方のままでいいんだろうか、という悩みは共通していますよね。
そんな働き方に悩んでいる方にオススメの本がこちら。
『労働2.0 やりたいことして、食べていく』です。
著者はオリエンタルラジオというお笑いコンビの中田敦彦さん。
お笑いだけでなく、RADIO FISH というダンスボーカルグループ、YouTuber、アパレルブランドの経営などなどマルチに活躍されている方です。
プライベートは二人のお子さんがいて、2021年3月にシンガポールに移住されたとのこと。
そんな「やりたいこと」をして生きている中田さんがつづった本書は、「働く」ことへの考え方を大きく変える一助となります。
実は、私自身も現在進行形で働き方に悩んでいます。
新卒で入った会社を辞め、今の会社に入ったのが6年ほど前。
お客様との関係性もよく、周囲の人との関係性も悪くはありません。
世間をにぎわす新型コロナが広まり始めた当初から、基本的には在宅勤務となっており、リスクはかなり低くさせてもらっています。
順風満帆ともいえるような状況ですが、このままでいいんだろうかと悩む日々。
本書を読み、悩んでいるだけではもったいないと気づくことができました。
オススメ理由3点
働き方に悩んでいる私が読んでオススメと思った理由を3つ、ご紹介させていただきます。
主張と実体験のよいバランス
ビジネス書と自己啓発本の間に位置する本書。
いろいろ読んできました限りでは、〇〇すべき!と主張一辺倒の論調が多いイメージです。
もっともなことが書いてあるのですが、それができたら苦労してないよって言いたくなる主張が目立ちます。
ですが、本書は主張と実体験のバランスがよいのです。
主張の裏付けには、中田さんの実体験がある。
だからこそ、主張に説得力が出ますし、中田さんがやっているなら自分もできるんじゃないかという思いがわいてきます。
家庭の事情もオープンに書かれていますので、ご家族がいらっしゃる方にも参考になる部分がたくさんありますよ。
バージョンアップ方法のアドバイスが具体的
それぞれの項目の最後に「NKTの仕事術」という総括が書かれています。
本文を読んだうえで「NKTの仕事術」を見てもよし、時間がない方は「NKTの仕事術」だけさらっと読んでもよし。
※本書の冒頭で中田さん自身がそう書かれています。
この「NKTの仕事術」が小さいタスクにも読めるようになっており、1章から順を追って実践することも可能なのです。
本文を総括する意味もあるため端的ではありますが、わかりやすく具体的な内容が書かれているため、読み終えてからすぐに試してみようと思えるんですよね。
一度は「NKTの仕事術」を試しておくと、実践では肩ひじ張らずにリラックスして取り組めるのではないでしょうか。
それくらい「NKTの仕事術」が具体的でわかりやすいのです。
自分が楽しい仕事とは何かを考えさせられる
楽しいは主観的な感情です。
つらく苦しい仕事より、楽しいと思う仕事をしたいじゃないですか。
でも、どんな仕事が楽しいと思うかを自分がわからなければ、選びようがないですよね。
だから、これまでの仕事を振り返ってどんな仕事を楽しいと思ったのかを振り返ってみてください。
まとめ
中田さんの考えに触れたい方、働き方に悩んでいる方、自分の感情に不安を覚える方。
そんな方々はぜひ読んでみてください。