夜ふかしログ

30代サラリーマンが育児・家事・在宅勤務が終わったあと、夜更かしをして読んだ本を紹介したりしなかったりするブログ

あなたは自分らしさを考えたことがあるか『フランス人は10着しか服を持たない』 / ジェニファー・L・スコット (著), 神崎 朗子 (翻訳)

自分らしく生きる、自分のカラーを出す、といったことが昔よりも求められるようになったと思いませんか?
権力のある人や上位の人が求めている姿、浮かないよう周りと同じような姿を選んできた僕みたいな人からすると、自分らしいってどういうことだろうって思いますよね。

他の人を基準にして考えてきた僕たちにピッタリの本があります。

『フランス人は10着しか服を持たない』 は、日本での発売当初、テレビでも取り上げられていたのでタイトルは知っているという人も多いのではないでしょうか。
タイトルだけを見て、1年365日を10着で過ごすなんてムリ、参考にならないと思って手を出さなかった人もいると思います。

発売当初には手を出さなかったみなさんに、今こそ読んでほしい。
他の人の価値観や行動を基準にふるまってきた僕らには、自分らしさがないと思っていませんか?
かくいう僕も、自分らしいってなんだろう?と事あるごとに悩んでいます。
悩みの助けになる姿があります。
それは、著者であるジェニファー・L・スコットの視点を通してみたマダム・シックの姿。
フランス人であるマダム・シックの姿は、日本人にも取り入れることができますよ。

本書は、ジェニファー・L・スコットが留学したフランスで、ホームステイ先となったマダム・シックから学んだことを書いていたブログ (the Daily Connoisseur ※邦訳:暮らしの達人) を書籍の形にまとめなおしたものになります。
そのため、フランス人がどう考えているか、ではなく、ホームステイしたアメリカ人から見たフランス人ファミリーの行動や教えてもらった考え方、が書かれています。
なので、時系列かつ理路整然と HowTo がまとまっている、というわけではないのでご注意を。

オススメ理由3点

さて、そんな『フランス人は10着しか服を持たない』を読んで、オススメしたい理由を3点ご紹介します。

食べるものだけではなく食べる器も重視

ベジタリアンヴィーガンという主義。
糖質制限などの食事制限。
16時間ファスティングという食べ方。
他にもいろいろありますが、基本的には食べるものをどうするか、ということが主眼に置かれています。 なので、食器については特に言及されていません。

ですが、フランス人は食器にもこだわりがあります。
よいものを日ごろから使う、という精神、文化体系があるのでしょう。
特別な日に使おうと大事にしまっているお皿はないそうです。
それは、常に気に入ったお皿を使うということ。
気に入ったお皿を使うことで、気分が高揚してきますよね。
なので僕らも真似して、しまいこんでいるよいお皿を使うようにしてみましょう。

シーズンごとに10着チャレンジ

春夏秋冬を10着でどうやって乗り切ればいいのか悩んじゃいますよね。 シーズンごとに10着程度にしぼる。 それなら、できそうな気がしてきませんか。

まずはそのシーズンに着る服のうち、お気に入りの服を10着程度選びます。
その後、選ばなかった服を一気に段ボールへイン! その状態で1年使わなければ、段ボール内の服は不要な服だってわかりますよね。

沈黙は金

著者ジェニファーの特徴かもしれませんが、知り合いに会うと会話中の沈黙が苦手だったそうです。
会話中に沈黙が訪れると、余計な雑談や芸、レクリエーションをしてしまいがち。 わざわざ相手に情報を与える必要はありませんよ。 時には沈黙し、ミステリアスな雰囲気を出していきましょう。

黙って相手の目を見ることも立派なコミュニケーションの手段です。 その手段をうまく使うことも、交渉術には必要なもののようです。

まとめ

無事に生活を回せているけど、満たされない思いを抱えている人にぜひ読んでほしい一冊です。