職場に個人名で電話が来て、折り返したらヘッドハンティングって言われた。
イベントで講演したりアウトプットしたり、顔を売るような活動をしたことがないのになぜ?どこの会社からのヘッドハンティングなのか聞けるのか?
サラリーマンへのヘッドハンティングは、ヘッドハンティングとのイメージとは大違いだったので、紹介する。ヘッドハンティング会社から連絡が来ているサラリーマンの参考になれば幸いだ。
当時の夜ふかしログの中の人のスペック
まず、簡単に僕のスペック。
項目 | 値 |
---|---|
年齢 | 35歳(ヘッドハンティング当時) |
所属会社 | SIer と呼ばれるシステム開発会社(プライム) |
役割 | 業務システムの受託開発案件のプロジェクトマネージャー |
イベントの登壇経験 | なし |
保有資格1 | 普通自動車免許 |
保有資格2 | 基本情報技術者試験 |
保有資格3 | 応用情報技術者試験 |
30代で、IT業界で現場にいる人ならだいたい持っている資格しか持っていない。そのため、ヘッドハンティングされるような特別なスキルや経験がないことがおわかりいただけるだろう。
ヘッドハンティングされたときの流れ
当時、僕がヘッドハンティングされた流れは次の通り。ヘッドハンティング会社はいくつかあるらしいので、参考程度に見てほしい。
なお、転職をまったく考えていない人は最初の折り返しの時点でキー・ネットワーク社の方にお断りをお伝えすることも可能だそう。
- 所属会社の代表番号に僕宛の電話が来る。発信者は個人名を名乗る。
- 電話が来たときは不在だった。「相談の件で折り返してほしい」との伝言を聞き、折り返し電話する。
- キー・ネットワーク社を名乗る方につながり、ヘッドハンティングの電話であることを知る。
- キー・ネットワーク社の方に、レイノス社の方と面談をしてほしいと言われる。キー・ネットワーク社の方と日程調整をする。 (面談の方法は昨今の事情を鑑みて ZOOM となった)
- 別途レイノス社から個人情報の利用規約が送られてくる。内容を確認し、署名する。
- 調整した日程にて、レイノス社の方と面談する。
ヘッドハンティングで面談まで進めた理由
僕が面談まで話を進めた理由は2つ。
- 自分の仕事ぶりがお客さんにどう評価されているか知りたかったこと
- ヘッドハンティングを受けた当時、転職サイトに登録するくらい転職意欲が高かったこと
1. 自分の仕事ぶりがお客さんにどう評価されているか知りたかったこと
今の所属会社に転職する前は、2次受け、3次受けを行っている会社だった。営業さんがいて、お客さんから派遣したエンジニアの評価という形で、お客さんからどう評価されているかを聞くことができた。
しかし、今の所属会社はプライムであり、プロジェクトマネージャーをやりつつ、担当顧客のアカウントマネージャーのようなことをやっている。この状態で、率直な評価を聞くことは難しい。
そのため、担当顧客ではないだろうが、仕事ぶりをどう評価したのかを聞きたいと思ったのだ。
2. ヘッドハンティングを受けた当時、転職サイトに登録するくらい転職意欲が高かったこと
転職サイトに登録するくらい転職意欲が高まることが起こっていた。
しかし、転職サイトに登録したはいいが、いまいち決め手にかける。どこの求人を選んだらいいか悩んでいたところで、ヘッドハンティングとお声がかかったのだ。
どこの会社が名指しをしてくれたのかを知りたい、と思ったことも面談まで進んだ理由の1つ。見ず知らずの会社からヘッドハンティングされるような経歴を持っているわけではないから、過去仕事したことのある顧客かもしれない。そう思うと面談を断るという選択肢はなかった。
出典:Bing Image Creater
面談でわかったこと3点
ヘッドハンティングと言われてワクワクしていた僕が、面談を経てガッカリした理由は3つある。
- 会社からの名指しではないヘッドハンティング
- 紹介内容は教えてもらえない
- 要望が合わない
ガッカリした理由1. 会社からの名指しではないヘッドハンティング
今回、僕に来たヘッドハンティングは、どこかの会社さんが僕を名指ししたヘッドハンティングではなかった。
レイノス社もしくはキー・ネットワーク社を使って転職された方はご存知だが、転職希望者の転職が決まった際、あるアンケートをとっているとのこと。そのアンケートは、「転職しそうな優秀な方はご存知ないか?」というアンケートだそう。
今回、僕にヘッドハンティングの連絡がきた理由は、このアンケートに書かれたから、というだけ。アンケートに書かれた情報は、人材を探しているとレイノス社に登録している会社に公開されているらしい。その結果、僕と面談したいと手を挙げた会社があったため、僕宛に所属会社の代表番号に電話したとのこと。
ガッカリした理由2. 紹介内容は教えてもらえない
誰が僕を紹介したのか。どのような紹介だったのか。ということが気になるところ。
しかし、この質問にはいっさい答えてもらえかった。
レイノス社の方が言うには、アンケートをとる部署とヘッドハンティングのしてつなぎを作る部署は異なるため、細かい情報共有はされない。共有されるのは名刺情報のみ。
この話を聞いた時点で、僕の中での印象は最悪に変化。ヘッドハンティングとは言っているが、悪様に言えば道で拾った名刺を使って電話してきたのと変わらないからだ。大変残念な気持ちになってしまった。
ガッカリした理由3. 要望が合わない
僕のように転職意欲がある人からすれば、これが一番のガッカリした理由になるだろう。
転職に対する要望がいっさい合わない。拾った名刺で電話しているような状態なので、基本的に最低限の要望すら合わないことが大前提。
特に、僕には当時から2人の子どもがいる。特に、1歳児の面倒をみるのは大変。そのため、リモートワークの特権を活かし、仕事をしながらも、家事や育児を行なっている。僕の存在が我が家の家事計画に含まれているため、そう簡単にオフィス勤務には戻れないのだ。
しかし、僕と面談をしたいと手を挙げた会社の希望は、オフィス勤務だったようだ。レイノス社の方に、リモートワークが必須であるとお伝えしたところ、その時点で面談終了。一応先方の希望を聞きたいと言ったのだが、「最優先の希望が合わないので、先方の希望を伝えても無駄」といっさい何も教えてもらえなかった。
かなりバッサリと切り捨てられたので、レイノス社にとって僕は扱いたいと思う人材ではなかったのだろう。「数年後、状況が変わったと思われるあたりで連絡する」と言われたが、ぜったいに連絡してこないと思う。
おわりに
個人的に残念な気持ちになってしまったので、レイノス社に頼りたいという気持ちはない。今後も、そのような気持ちになることはないだろう。当時の対応を見る限り、レイノス社としても僕のような人材に頼られたいとは思っていないと考えられる。
ヘッドハンティング。とても魅力的な言葉ではあるが、僕のように喜ぶのは気が早すぎる。しかし、喜びたくなる気持ちもわかる。なので、ヘッドハンティングと聞いてワクワクしてしまう方の参考になれば幸いだ。