飛べない豚はトドになった

本と文房具が好きなのにIT系企業でPMをやっているパパの日記。結婚してから増えてしまった体重を減らしたい。

「ブックマートの金狼」 (NOVEL 0)

ども、カユウです。

ブックマートの金狼」が面白い!

元トラブルシューターの書店店長が裏社会の問題に挑む――
東京・新宿のど真ん中に位置する『くじら堂書店』店長を務める男・宮内直人はかつて伝説的チームを率い、裏社会にまで名を轟かせた元トラブルシューターだった。そんな彼の元に、久々の《トラブル》が舞い込み……? 公式サイト:http://novel-zero.com/issued/2016/02/03.html

読み始めたとき、書店員の仕事について愚痴を交えつつ、細かい作業内容が書かれていた。
そこには書店の利益率だったり、客に見えない範囲でどんな仕事があるかだったり、という現実的な日常が描かれている。
一瞬自分は何の本を読んでいるのかわからなくなるくらいの細かい描写だが、『くじら堂書店』が実在するのではないかと思ってしまうくらいの現実感がある。
実在する書籍や著者の名前が登場することも、読者に現実感を与える要因の一つだと思う。

何でもないような書店員の日常から一転、ハードボイルドな非日常が現れる。
発端はある人物が「くじら堂書店」店長である主人公を訪ねてくることだ。
その発端をきっかけに、現実感を残したまま読者を非日常の世界へと連れ去っていく。

あとがきによると、著者は少年向けのきゃっきゃうふふな物語を得意としているようだが、そんな雰囲気は微塵も感じさせないほどのスピード感。
主人公の目を通して積み上げられてきた事実が、ひっくり返るストーリー展開。
物語の始めから終わりまで、現実感と没入感を途切れさせない描写。
こんなにも素晴らしい作品に出会えたことに、感謝しかない。
続編の構想があるかわからないが、是非とも続編を出してほしいと願う。

Amazon Kindleでサンプルを読んでみることをオススメする。
サンプルの切れ目が絶妙で、僕はそのまま購入してしまった。
本が好きで、書店が好きで、適当で、でも思っていることを全部は人に言わない。
そんな人には強くオススメする本だ。

ではでは、今日はこれにて。

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