夜更かし乱読家のメモノート

30代サラリーマンが育児・家事・リモートワークが終わった夜に読んだ本を紹介したりしなかったりするブログ

自分の命をかける覚悟をした12人の子どもたちの物語『十二人の死にたい子どもたち』 / 冲方 丁 (著)

自分自身の存在すべてをかけるような行動をしたことはありますか?

この物語を読んで、文字通り自分自身の存在すべてをかけるような行動をしたことがないことに気がつきました。
自ら行動している、すべてをかけていると言っても、僕のようにある程度の保身をしている人のほうが多いでしょう。
そんな方々にぜひ読んでいただきたい1冊があります。

この物語は、死にたいと願った子どもたちが廃病院に集まるところから始まります。
12人が集まるはずだったのに、なぜかその場には13人います。
誰が連れてきたのか。
それを聞きたくても、13人目はベッドの上で沈黙したまま。
誰が嘘をついているのか。
13人目がいる状態で、集まった目的を達成してよいのか。
12人の少年少女たちが、自分自身のすべてをかけて話し合い、行動していきます。
12人の少年少女がどうなったのか。
その結果は、ぜひ本書を読んで、あなたの目で確かめてください。

この物語を生み出したのは、冲方 丁さん。
『カオス レギオン』や『マルドゥック・スクランブル』の著者と聞けば、ピンとくる人もいるだろう。
恥ずかしい話、僕はずっと<おがた てい>さんと読んでいました。
『カオス レギオン』を読んでいたにもかかわらず。
本屋さんで本を買うときは、いつも平積みされているところから買っていて。
当時、友人との会話の中心は、著者名ではなく作品名だったので。
一言一句覚えているわけではないので、著者名を口にしたかもしれません。
しかし、友人から指摘がなかったことだけは、間違えたままだったので間違いないでしょう。
僕が読み方の間違いに気がついたのは『天地明察』が映画化されたとき。
著者の名前が読み上げられたとき、ようやく間違いに気がつきました。
<うぶかた とう>さん、と読むのだと。
冲方 丁さんの読みは<うぶかた とう>さんです。

個人的にハマったポイント

少しずつ読もうと思って『十二人の死にたい子どもたち』のページをめくったにも関わらず、読み始めたその日のうちに読み切ってしまいました。
それぐらい物語に引き込まれてしまったのです。
僕が個人的にハマったポイントを3つ、ご紹介します。

わかりやすいのに凝っている表現

文字情報しかない小説は、書かれている文字を読み、読者が頭の中でそのシーンの絵を描いていきます。
挿絵がある場合もありますが、全場面の挿絵があるわけではありません。
読者がイメージしやすい文章を書くことができることが、多くの読者を獲得できるきっかけの一つです。

わかりやすくイメージしやすい文章の中にも、凝った表現がちりばめられているのです。
凝った表現によってイメージ化が阻害されることはなく、むしろアクセントのようになって、その部分が色づいたように感じられるのです。
イメージを描いているのは自分自身なんですけどね。

さまざまな事情をかかえた子どもたち

物語中、子どもたちが廃病院につどった理由が明かされていきます。
さまざまな事情のある子どもたち。
共感できる子もいれば、そんな理由で?と言いたくなってしまう子もいます。
ですが、どんな理由にせよ、その選択を選んだ子どもたちからすれば、重大な理由なのです。

子どもたちが抱えている事情と、13人目がいる理由は密接に関わっています。
しかし、同じ目的であつまったからといって、そう簡単に自分の事情を明かすことはできません。
もし明かしてしまったら、廃病院に行くことになったきっかけと同じことが起こってしまうかもしれません。
同じ目的を達成する。
ただそれだけで繋がった共同体とも言える12人の心中は複雑なのです。

全員一致を目指した先に見える結末

廃病院にあつまった12人には一つの原則があります。
それが全員一致。
全員が意思を一つにしなければ、目的を達成することはできません。
集まった時点では、それぞれが覚悟を決めていたことでしょう。
しかし、13人目の存在という不測の事態により、すっきり納得できない状態になってしまうのです。

12人は話し合い、行動し、全員一致を目指します。
徐々に明かされていくそれぞれの事情。
耳にしてしまった事情を受け入れられる子もいれば、受け入れられない子もいます。
明かされた事情により、さらに事態が混迷していくこともあります。

物語の最後で、12人はようやく全員一致をするのです。
読んでいるこちらの心がぐちゃぐちゃになりつつ、子どもたちが話し合い、結論を出す姿に涙腺を刺激されたことは言うまでもありません。

まとめ

この物語には、子どもしか登場しません。
しかし、子どもたちが悩み、決断した背景には、大人がいます。

僕にも子どもがいます。
僕も大人に分類される人の一人として、子どもたちに何ができるのか。
まだ年齢一桁台の子どもたちが、無事に独り立ちしていけるようにする。
そのために、僕の子どもたちが12人と同じように悩んだとき、すぐに手を伸ばせるよう常日頃から子どもたちと向き合っていかなければと心を新たに覚悟しました。
それが、僕自身が全身全霊をかけて取り組むことだと思いました。

子どもがいる方だけでなく、凝った表現の物語を読みたい方、いろいろな考え方を目にしたい方、子どもたちの出した結論が気になる方は、ぜひ読んでみてください。

2019年1月に映画化もされています。
文字を読むのがつらいという方には、映画版がオススメですよ。
あの文字数を映画の枠の中にどうやって収めたのかが気になるので、僕も観てみようと思いました。

「デジタル化すれば流出しづらいし、万が一流出しても流出元を特定できる」を実現するためにかかる費用は膨大なうえ、やっても100%の保証はないよっていう話

今年度から息子が通う小学校の PTA 役員になったカユウです。

この記事はタイトルが結論みたいなものなんですけどね。
僕は10年以上IT企業で働いていて、業務システムの開発と運用を得意としています。
そんな僕から見て PTA をデジタル化するときには企業のデジタル化とは全然違う考え方をしたほうがいいと強く思ったことを記事にしました。

PTA もデジタル化の波がきている

他の PTA と同じように、僕が所属する PTA もデジタル化を進めています。
連絡手段は LINE。
会議は ZOOM。
ドキュメント管理はは Google ドライブの共有。
という感じで、立ち上げたばっかりの IT ベンチャーみたいな構成。
場当たり的にとりあえず、という感じですが、管理系、運営系は一通りデジタル化しました。

次にデジタル化の対象として上がったのが、広報誌。
僕が所属する PTA は、PTA が独自に発行している広報誌があります。
A3 サイズの用紙に両面印刷する程度の分量なんですけどね。
今は紙に印刷して配布している広報誌を、PDF 化して配布したいという話が出てきました。

広報誌には、学校行事や地域のイベントに参加した生徒の写真と、ちょっとした文章を載せています。
この広報誌をデジタル化するメリットの一つとして挙げられたのが、タイトルにも書いている「デジタル化すれば流出しづらいし、万が一流出しても流出元を特定できる」でした。
これは前提条件や実際の運用を考えると PTA には当てはまらないことかな、と思います。

当てはまらない理由その1:流出しづらいデジタル化の前提条件は入り口を制限できること

デジタル化すれば流出しづらいという言葉には、前提条件が必要です。
企業であれば、データを見るためにはシステムにログインしなければならないようにしたり、権限によって見ることのデータの範囲を制限したり。
他にもデータを見るソフトウェアやハードウェア、物理的な場所を制限することもしていますよね。
データを見るための入り口に制限を作れるのであれば、紙に書かれたデータよりデジタルデータのほうが流出しづらいと言えるでしょう。
そもそもアクセスできなければ流出のしようがない、という考え方ですね。

ですが、 PTA のようなボランティア団体ではデータを見るための入り口に制限を作ることは現実的ではないのです。
PTA の情報を誰に見てほしいかというと、保護者の方々に見てほしいんですよね。
保護者の状況はさまざまです。
僕のようにIT企業で働いていて、デジタルになっても対応できる人もいます。
デジタルとは無縁のお仕事をされていて、デジタルは難しい、自分にはできないと思っている人もいます。
そんなさまざまな人に見てもらうことを考えると、紙に印刷して配布が一番確実で、一番見てもらいやすいんですよね。

一口にデジタル化するといっても、対象のものの目的によってどんな手段で実現するかを考える必要があります。
今回デジタル化を検討している広報誌ですが、目的はこんなイベントがありましたよという情報を保護者に伝えること。
となると、デジタルは難しく、自分にはできないと思っている人にも見てもらえるようにしたいですよね。

僕の周りにいるデジタルは難しく自分にはできないと思っている人にできないと思う理由を聞いたところ、こんなことを言われました。

  • IDとパスワードを忘れてしまうから
  • スマホの操作が不慣れなのであまり触りたくないから
  • 何か変なボタンを押して詐欺サイトに飛んだり、データを壊したりするのが怖いから

デジタルをまったく触らない人からすると、普段の生活の中でIDとパスワードに該当するものは、銀行の暗証番号くらいではないでしょうか。
数字4桁だけ覚えておけば生きていける人に、ランダムな半角英数字記号8文字を考えて覚えておいてくださいっていうのは難しいですよね。

ちなみに、僕の親もデジタル苦手というので、パスワード管理アプリを教えてみたのですが、スマホでアプリを切り替えながらコピーしてペーストする作業を見せてもちんぷんかんぷんだと言われてしまいました。
電話ができて、LINEで孫の写真が見れればよい、という割り切ったスマホの使い方をしているので、必要性がないんのでしょう。

では、IDやパスワードを使わなくてもセキュリティが担保されたシステムを作ればいいじゃないか、と考える方がいらっしゃると思います。
生体認証を行うためには最初にIDとパスワードを生成してログインしてもらう必要があるんですよね。
他にも技術的なハードルがありますし、利用される方の心理的なハードルもあります。
特に心理的なハードルはシステムを作っただけでは解決できるものではありません。
ある意味、仕事だからという強制力でクリアさせることは可能です。
ですが、PTA は任意なので、強制することはできません。
そうすると、使われないシステムになっていってしまいます。

だったら、いつでもどこでも誰でも見れるようにすればいいのではないか、と考える方もいらっしゃると思います。
それをやってしまうと、入り口がガバガバなので流出しやすくなってしまいます。
いつでもどこでも誰でも見れるということは、世界中の人たちが見ることができるということです。
PTA の広報誌なんて誰も見ない、というのは思い込みでしかありません。
そして一度世界に公開・拡散されてしまえば、完全に削除することは困難です。

以上のことから、流出しづらくすると見るためのハードルが上がり、見るためのハードルを下げると流出しやすくなります。
どちらも高めるためには、利用される方々の理解と協力が不可欠になってきます。
子どもが通っているからというだけで乗り越えていただくには、なかなか高い壁なんですよね。

というわけで、企業ではデジタル化したほうが流出しにくくなる可能性もあります。
ですが、PTA では流出しづらいデジタル化をすると見にくる方が大幅に減ってしまう可能性があり、目的を考えると現実的ではない、というのが実際のところです。
企業でできるからといって、PTA でできるわけではないんですよね。

当てはまらない点その2:流出元を特定したあとどうするの?

企業のデータが流出した場合、流出元を特定することは意味があります。
たとえば従業員が流出元だった場合、再発防止のため担当業務の変更や部署移動、悪質であった場合には解雇することができます。
たとえば取引先が流出元だった場合、その取引先への損害賠償請求や取引停止を検討することができます。
他の場合も含めて、企業のデータ流出で流出元を特定したい理由は、再発防止なんですよ。

では、PTA が管理しているデータが流出した場合、流出元を特定することの意味はあるのでしょうか。
とある保護者の方が流出元だった場合、PTA から強制退会させるのでしょうか。
それとも、流出元の保護者を公開し、流出によって被害があったご家庭に損害賠償請求をうながすのでしょうか。

嫌な話ですけど、PTA が管理しているデータが流出したことによる被害って、一番の被害者は子どもたちなんですよね。
怪我や誘拐、性犯罪など、子どもにあってほしくない被害ばかりが頭にうかびます。
そうなったとき、流出させた人に損害賠償請求をしただけで、被害にあった子どもの親御さんの気持ちは落ち着くのでしょうか。
僕は、そんなことないと思います。
想像もできないような報復を被害者側が考え、行動してしまうかもしれません。
そうなってしまっては、1回の流出をきっかけに不幸が連鎖的に起こされることが危惧されます。

また、流出元を特定するためには、流出したデータ自体に許可している人たちの中で最後にそのデータを見た人は誰なのかを特定して記録するシステムが必要になります。
データを見ている人は誰なのかを特定しないといけないんですね。
誰を特定する方法として、簡単に想像できるのはログイン機能です。
とはいえ、PTA 会員のみなさんに ID/パスワードを持ってもらうのは、運用負荷が高いといえるでしょう。

今は学校の ICT 化が進み、生徒一人一人に端末が配られている学校が多いので、システムに接続する端末はあります。
ですが、使い慣れないシステムを使おうとしたとき、最初に見るべきマニュアルや、困った時のサポートなど、運用していくために必要な人員は紙で印刷していたときとは考えられないほどの人数が必要になってしまいます。
お給料も出ないボランティア活動を四六時中気にしながら仕事をするって、ハードル高すぎませんかね。

流出元を特定できても PTA では再発防止に使えないし、使われるシステムであるためには開発したあとの運用にもお金がかかりますよ、という話になります。
それだけの費用を払っても、PTA活動には支障がないのでしょうか。

まとめ

企業でできることであっても、PTA ではできないこともあります。
むしろボランティア団体であるPTAのほうが、デジタル化のメリットを享受できないことが多いんですよね。

また、流出元を特定することよりも、そもそも流出させないほうが大事です。
一番安全なのは、文章は手書きで模造紙に書いて、写真はフィルムカメラで撮影して学校の中で現像して貼り付ける方法です。
物理的に学校の中に入れなければ、見ることができませんからね。
危険なのは、SNSに学校名を入れて子どもの鮮明な顔写真を載せることでしょうか。
世界中に拡散され、思いもよらない被害があるかもしれません。

PTAは、子どもたちのためにある団体だと思っています。
親の利便性を上げるために、子どもにリスクを負わせるのは違いますよ。
楽がしたいなら、その活動をやめてしまえばいいのですから。

ただし、デジタル化をするな、と言っているわけではありません。
子どもたちのためになることなら、じゃんじゃんやっていきましょう。
そのために、子どもたちが学校でどう過ごしているのか、先生たちが困っていることはないか、保護者が不満に思っていることはないか、を常日頃から聞いていくことが必要になってきます。

というわけで、PTAのようなボランティア団体ではデジタル化を安易に考えてたらダメだよ、というお話でした。

正社員だけが道じゃない。ゲリラ戦のススメ『僕は君たちに武器を配りたい』 / 瀧本 哲史 (著)

勉強をがんばって、いい学校に入り、いい会社に入れば安泰だ。
あなたは本当にそう思いますか?

2022 年現在 35 歳になった僕も、高校生のときに自分の親から言われた記憶があります。
いい学校に入って、いい会社に入れば将来安泰だ。だから勉強をがんばりなさい。
友達も言われたことがあると言っていたので、30代中盤の方であれば一度は言われたことがあるかもしれませんね。
そのとき将来と言われていたのが今ですが、勉強をがんばったから安泰だと言える人はどれくらいいるのでしょうか。
30代以下は、ただ勉強をがんばっているだけでは安泰といえる将来をつかめる人は、ほんとうに限られた優秀な人しかいなくなりますよ。

僕みたいな大多数はどうしたらいいんだ。
そう思った方にぜひ読んでほしい本があります。

『僕は君たちに武器を配りたい』は、リーマンショックの影響が色濃く残る中、3.11 東日本大震災があった 2011 年に発行された本です。
当時は企業からの正社員の求人数が減り、いたしかたなく非正規雇用を選んだ方も多いと聞きます。
そんな情勢の中で発行された本書は、正社員にこだわらない考え方を知ることができる1冊です。
リーマンショックの影響を受けた方、仕事への取り組み方や考え方に悩んでいる方に読んでいただきたい本です。

また、コロナ禍で2021年の正社員求人数は減っているというニュースをみました。
今まさに就職しようとしている学生さんにも、ぜひ読んでいただきたい本になっています。

著者の瀧本 哲史さんは、日本で若手起業家に投資するエンジェル投資家として活動しながら、京都大学産官学連携センターで客員准教授をされていました。
社会に出る学生に向けて執筆された著書が多数あります。
多くの本からは、昔ながらの仕事のやり方ではうまくいかない、次代を担う若者が自分の力で未来を切り開いていってほしい、という思いが感じられます。
瀧本さんは、惜しくも 2019 年に病気のため逝去。
ですが、残された多くの著書は、瀧本さんの言葉として雄弁に語りかけてきます。

オススメ理由3点

瀧本さんの著書の中でも『僕は君たちに武器を配りたい』をオススメする理由を3つ、ご紹介します。

  • 勉強して資格をとっても特別にはなれない
  • コンピュータとの差別化を考える
  • スペシャリティ化のススメ

勉強して資格をとっても特別にはなれない

いい就職先に入りたい。
今よりも給料を増やしたい。
そう思ったとき、まっさきに考えるのが資格取得ですよね。
仕事につながりそうな資格として、簿記や ITパスポート、 TOEIC をおすすめしているサイトが多いです。

多くの人がおすすめしているということは、多くの人がもっている資格とも言えます。
それでは、他の人と比べても特別とは言えないですよね。
それに資格のあるなしは、数値で表現できますよね。
数値で表現できることって、商品のスペック表に書けることと一緒なんですよね。
そうすると、企業としては、ある資格を持っている人を募集して、その中から一番安い人を採用すればいいわけです。
がんばって資格をとったのに、最後の判断は金額になってしまうんですよ。
まるで単なる商品になったような気がしませんか?

差別化しようといって、あまり人がとっていない資格をとったとしても、有効利用できるかどうかはわかりませんよね。
だから資格をとっただけでは、特別になれないのです。

どうしたら特別になれるのか。
その方法は、ぜひ本書を読んでください。

コンピュータとの差別化を考える

これまでは仕事をするのは人でした。
だから、仕事をする人としてのライバルは、同じ人しかいなかったわけです。

しかし、今では人工知能の技術が発達し、機械学習などによってコンピュータが自律的に働くことができるようになりました。
そうすると、仕事をする人としてのライバルは、コンピュータになってきます。

コンピュータの得意なことはなんでしょうか。
何度も繰り返し行う計算に強いこと、電気代だけで24時間働けること、常に合理的な判断をすることができることなどが挙げられますよね。
気づきませんか? コンピュータが得意なことの多くは、ホワイトカラーとよばれる管理業務や総合業務を担っている人が行っている仕事なのです。

勉強ができる人は、事務処理能力の高い人と見ることができます。
高学歴の大学に通う学生の多くがホワイトカラーとして大企業で働くことが多いのは、事務処理能力を買われて採用されているのです。
ただ事務処理能力が高いだけでは、今後コンピュータに仕事を奪われてしまいますよ。

どうやってコンピュータと差別化するのか。
人でなければできないことはなんなのか。
学生だけでなく、すでに働いている人も今後のキャリアを考えるきっかけになりますよ。

ゲリラ戦のススメ

働くことと、正社員になることは違いますよ。
正社員じゃなくても働けますし、正社員じゃないからこそできる仕事もあります。

投資家であった瀧本さん独自の見方として、トレーダーやマーケターなど投資の役割になぞられた働き方のタイプが紹介されています。
そして、タイプごとに生き抜く方法が書かれているのです。

自分独自のストーリーやビジュアルを持ち、それを社会とどうやってすり合わせていくか。
投資家として活動されていた瀧本さんらしいアドバイスだと思いました。

まとめ

これから就職活動を始める人や、就職する人だけでなく、すでに働いていてこのままでいいのかを悩んでいる人にも読んでほしい1冊です。

あなたは自分らしさを考えたことがあるか『フランス人は10着しか服を持たない』 / ジェニファー・L・スコット (著), 神崎 朗子 (翻訳)

自分らしく生きる、自分のカラーを出す、といったことが昔よりも求められるようになったと思いませんか?
権力のある人や上位の人が求めている姿、浮かないよう周りと同じような姿を選んできた僕みたいな人からすると、自分らしいってどういうことだろうって思いますよね。

他の人を基準にして考えてきた僕たちにピッタリの本があります。

『フランス人は10着しか服を持たない』 は、日本での発売当初、テレビでも取り上げられていたのでタイトルは知っているという人も多いのではないでしょうか。
タイトルだけを見て、1年365日を10着で過ごすなんてムリ、参考にならないと思って手を出さなかった人もいると思います。

発売当初には手を出さなかったみなさんに、今こそ読んでほしい。
他の人の価値観や行動を基準にふるまってきた僕らには、自分らしさがないと思っていませんか?
かくいう僕も、自分らしいってなんだろう?と事あるごとに悩んでいます。
悩みの助けになる姿があります。
それは、著者であるジェニファー・L・スコットの視点を通してみたマダム・シックの姿。
フランス人であるマダム・シックの姿は、日本人にも取り入れることができますよ。

本書は、ジェニファー・L・スコットが留学したフランスで、ホームステイ先となったマダム・シックから学んだことを書いていたブログ (the Daily Connoisseur ※邦訳:暮らしの達人) を書籍の形にまとめなおしたものになります。
そのため、フランス人がどう考えているか、ではなく、ホームステイしたアメリカ人から見たフランス人ファミリーの行動や教えてもらった考え方、が書かれています。
なので、時系列かつ理路整然と HowTo がまとまっている、というわけではないのでご注意を。

オススメ理由3点

さて、そんな『フランス人は10着しか服を持たない』を読んで、オススメしたい理由を3点ご紹介します。

食べるものだけではなく食べる器も重視

ベジタリアンヴィーガンという主義。
糖質制限などの食事制限。
16時間ファスティングという食べ方。
他にもいろいろありますが、基本的には食べるものをどうするか、ということが主眼に置かれています。 なので、食器については特に言及されていません。

ですが、フランス人は食器にもこだわりがあります。
よいものを日ごろから使う、という精神、文化体系があるのでしょう。
特別な日に使おうと大事にしまっているお皿はないそうです。
それは、常に気に入ったお皿を使うということ。
気に入ったお皿を使うことで、気分が高揚してきますよね。
なので僕らも真似して、しまいこんでいるよいお皿を使うようにしてみましょう。

シーズンごとに10着チャレンジ

春夏秋冬を10着でどうやって乗り切ればいいのか悩んじゃいますよね。 シーズンごとに10着程度にしぼる。 それなら、できそうな気がしてきませんか。

まずはそのシーズンに着る服のうち、お気に入りの服を10着程度選びます。
その後、選ばなかった服を一気に段ボールへイン! その状態で1年使わなければ、段ボール内の服は不要な服だってわかりますよね。

沈黙は金

著者ジェニファーの特徴かもしれませんが、知り合いに会うと会話中の沈黙が苦手だったそうです。
会話中に沈黙が訪れると、余計な雑談や芸、レクリエーションをしてしまいがち。 わざわざ相手に情報を与える必要はありませんよ。 時には沈黙し、ミステリアスな雰囲気を出していきましょう。

黙って相手の目を見ることも立派なコミュニケーションの手段です。 その手段をうまく使うことも、交渉術には必要なもののようです。

まとめ

無事に生活を回せているけど、満たされない思いを抱えている人にぜひ読んでほしい一冊です。

「働く」ことへの考え方をバージョンアップする『労働2.0 やりたいことして、食べていく』 / 中田敦彦 (著)

働き方に悩んでいませんか? 時間や内容、周囲の人を含めた環境など、悩みは人それぞれ。
ですが、今の働き方のままでいいんだろうか、という悩みは共通していますよね。
そんな働き方に悩んでいる方にオススメの本がこちら。

『労働2.0 やりたいことして、食べていく』です。

著者はオリエンタルラジオというお笑いコンビの中田敦彦さん。 お笑いだけでなく、RADIO FISH というダンスボーカルグループ、YouTuber、アパレルブランドの経営などなどマルチに活躍されている方です。
プライベートは二人のお子さんがいて、2021年3月にシンガポールに移住されたとのこと。

そんな「やりたいこと」をして生きている中田さんがつづった本書は、「働く」ことへの考え方を大きく変える一助となります。

実は、私自身も現在進行形で働き方に悩んでいます。 新卒で入った会社を辞め、今の会社に入ったのが6年ほど前。
お客様との関係性もよく、周囲の人との関係性も悪くはありません。
世間をにぎわす新型コロナが広まり始めた当初から、基本的には在宅勤務となっており、リスクはかなり低くさせてもらっています。
順風満帆ともいえるような状況ですが、このままでいいんだろうかと悩む日々。

本書を読み、悩んでいるだけではもったいないと気づくことができました。

オススメ理由3点

働き方に悩んでいる私が読んでオススメと思った理由を3つ、ご紹介させていただきます。

主張と実体験のよいバランス

ビジネス書と自己啓発本の間に位置する本書。
いろいろ読んできました限りでは、〇〇すべき!と主張一辺倒の論調が多いイメージです。
もっともなことが書いてあるのですが、それができたら苦労してないよって言いたくなる主張が目立ちます。

ですが、本書は主張と実体験のバランスがよいのです。
主張の裏付けには、中田さんの実体験がある。
だからこそ、主張に説得力が出ますし、中田さんがやっているなら自分もできるんじゃないかという思いがわいてきます。
家庭の事情もオープンに書かれていますので、ご家族がいらっしゃる方にも参考になる部分がたくさんありますよ。

バージョンアップ方法のアドバイスが具体的

それぞれの項目の最後に「NKTの仕事術」という総括が書かれています。
本文を読んだうえで「NKTの仕事術」を見てもよし、時間がない方は「NKTの仕事術」だけさらっと読んでもよし。 ※本書の冒頭で中田さん自身がそう書かれています。

この「NKTの仕事術」が小さいタスクにも読めるようになっており、1章から順を追って実践することも可能なのです。
本文を総括する意味もあるため端的ではありますが、わかりやすく具体的な内容が書かれているため、読み終えてからすぐに試してみようと思えるんですよね。
一度は「NKTの仕事術」を試しておくと、実践では肩ひじ張らずにリラックスして取り組めるのではないでしょうか。

それくらい「NKTの仕事術」が具体的でわかりやすいのです。

自分が楽しい仕事とは何かを考えさせられる

楽しいは主観的な感情です。
つらく苦しい仕事より、楽しいと思う仕事をしたいじゃないですか。
でも、どんな仕事が楽しいと思うかを自分がわからなければ、選びようがないですよね。

だから、これまでの仕事を振り返ってどんな仕事を楽しいと思ったのかを振り返ってみてください。

まとめ

中田さんの考えに触れたい方、働き方に悩んでいる方、自分の感情に不安を覚える方。
そんな方々はぜひ読んでみてください。

インプット多めの人がアウトプットに悩んだときに読む本『思い通りに伝わるアウトプット術』 / 山口 真由 (著)

しっかりと情報を集め、時間をかけて資料を作ったのに、思っていたよりも相手に伝わらなかった。
そんな経験はありませんか?

伝わらなかったのは、集めた情報に不足があったからでも、資料に不備があったからでもありませんよ。
じゃあどうして伝わらなかったのか。
そのヒントが書かれているのがこちら。

『思い通りに伝わるアウトプット術』です。

著者は山口真由さん。
東京大学在学中に司法試験に合格し、首席で卒業したあとは、財務省へ入省。
財務省を退官後、ハーバード大学ロースクールに留学し、ニューヨーク州弁護士資格を取得。
現在は信州大学の特任教授をされている、勉学と法律のスペシャリスト。
テレビのワイドショーでコメンテーターとして出演されているので、顔と名前をご存じの方も多いのではないでしょうか。

山口さんの経歴を見ると、勉強ができるすごい人というイメージがありますよね。
本書の中で書かれていますが、財務省時代の山口さんはアウトプットが苦手だったそうです。
「求めているのはこれじゃない!」と、頑張って作った資料について当時の上司から怒られることもしばしばあったとか。

財務省時代の山口さんと僕たちとの共通点が見えてきますよね。
そうです、ビジネスとしてのアウトプットを苦手としているということです。
資料はダメ出しされ、説明をしてもよくわからないと言われるのはつらいですよね。
共通点のある山口さんが書いた本書には、アウトプットの苦手意識を下げる方法が書かれているのです。

3つのオススメ理由

本書のオススメ理由を3つ、ご紹介しますね。

普遍的な思考方法を紹介

財務省のような官公庁や弁護士のような士業に特化したアウトプット術が紹介されているんじゃないか。
僕ら凡人には起こらないような特殊パターンばかりが並んでいるんじゃないか。
そういう不安がありますよね。

本書では、どんな職種、どんな場合でも使うことができる普遍的な思考方法が紹介されています。

山口さんが書かれているのは、実現するためのベースです。
まずがこのベースの考え方に沿ってアウトプットをしてみるのがオススメです。
そのうえで、あなたのアウトプット内容に合わせたやり方に変えていきましょう。

実現イメージをしやすい

どんなことをするのか。
その結果、どのようなことが期待できるのか。
山口さんの経験をふまえ、具体的に書かれています。
アウトプット術の魅力だけでなく、注意すべきポイントも一緒に書いてくださっているのです。

そして、山口さんの経験に基づく内容をふまえ、自分の場合だったらどうなるのかを考える余地があります。
一種のケーススタディのような形になっているので、自分の状況に合わせて取り入れやすいところから取り入れることができるのです。
本で書かれていることが有効であることはわかるけど、どうやって取り入れたらいいかわからない、という困りポイントを解消しているんですよ。

本書を実践している山口さんをテレビで見ることができる

もっともオススメしたい理由は、本書で紹介されている内容を山口さん自身が実践し、目の前に見せてくれていることです。
著者自身がテレビでコメンテーターとして活躍されています。
そうすると、本書で説明されている内容を実践した結果を自分の目で見ることができます。
著者のセミナーなどが開催しづらい状況の中、テレビを見れば実践結果がわかる、というのはとても刺激になりますよね。

いつでも目標となる人を見ることができる。
自分を律し、変えていく中で、これほど効果のある動機付けはないのではないでしょうか。

おわりに

インプットにばかり偏ってしまい、アウトプットに苦手意識のある方。
前例のない行動をするのは不安という心配性のみなさまにオススメです。
ぜひ、読んでみてください。

リモートワークでもプライベートと仕事の空間を分けたい人にオススメの「ぼっちてんと」

リモートワークになって、常に仕事の道具が目に入る状況がつらいと思っていませんか?

個人的に、24時間365日仕事のことを考えていても苦痛にならない人じゃないと、リモートワークを続けるのは難しいと思っています。

人は視界からの情報が認識の大半を占める動物。
ふとしたときに仕事用のパソコンやデスクが目に入り、仕事のことを思い浮かべて憂鬱になってしまう。
そんな休日を過ごすのもつらいですよね。

そんなあなたにオススメしたいのが「ぽっちてんと」です。

ご覧の通り、ただの四角いテントです。
ただし、机をすっぽりと覆うことができるくらい大きなテントになっています。

設置方法は簡単。
届いたテントを広げて、机の上からかぶせるだけ。
机の横幅が120㎝ くらいまでなら余裕をもってかぶせることができます。
注意点としては、「ぽっちてんと」自体の横幅が 130cm なので、それ以上大きい机には使えません。

「ぼっちてんと」のいいところ

この「ぼっちてんと」を使うとどんないいことがあるか。
僕が思ういいことを3点、ご紹介します。

1. 仕事する場所が黒い布で覆われるので、休みの日に視界に入っても仕事を思い出しにくい

外から見ると、ただの四角いテントです。
使う環境にもよりますが、黒い布で囲まれているので視界に入っても中までは透けにくい。
中が見えなければ、仕事のことを思い出しにくくなります。

休みの日に仕事を思い出すトリガーであるパソコンや机を見ることを物理的に減らす。
この四角いテントを使えば、仕事する空間とプライベートの空間を分けることができます。

2. 限られた空間を作り出せるので、仕事に集中できる

テントのサイズは 130cm × 130cm × 150cm とちょっと狭い感じ。
この狭さが、必要最低限の物しか持ち込むことができない制限になっています。
制限があると、関係ないものを持ち込もうとは思わないですよね。 見える範囲に仕事のものしかない、というのはオフィスと同等の環境ということです。

見える範囲に積読やゲームがあり、ついつい触ってしまうという人には、この限られた空間を作り出すテントが集中力を保つのに必要なのです。

3. ちょっと暖かい

狭く区切られた空間なので、代謝の熱や PC の排熱によりちょっと暖かくなります。
体感温度はそれぞれですが、冬場なら多少暖房をケチれるくらいには暖かいです。

その分、夏場は熱気がこもりやすいので、天井部分のファスナーを開けておくと多少はマシになりますよ。

「ぼっちてんと」のよくないところ

いいところだけじゃなく、よくないところもご紹介するべきだと思うんですよ。 なので、こちらの2点から、よくないところをご紹介します。

1. 部屋が広く、人手がいないとたためない

Amazon などのレビューにちょいちょい記載されていますが、たたみにくい、というのがよくないところです。
たたむためには設置場所から外して、開けた場所が必要になります。
この四角いテントをたたむためには、設置場所以外に同じだけの広さの場所がないと置くことができません。

また、使用時のしっかりとした形を保つためか、ポップアップ式テントの中でも骨組みの弾力が硬めなのです。
たたむためには、この硬めの骨をしっかりとねじる必要がありますが、ある程度筋力も必要になります。
よって、僕はたたむことを諦めました。

2. 遮光の力は強くない

体感的な話ですが、そこまで遮光はほぼなかったんです。

「ぼっちてんと」の斜め横方向から部屋の電灯の光があたる場所に置いたんですよ。
それで「ぼっちてんと」に入ると、電灯の光が透け、見えてしまったのです。
これ以上布を厚くすると重さが増えて持ち運びしづらい状況になってきそうなので、ここらが制限ではないでしょうか。

「ぼっちてんと」のいいところ、よくないところを簡単に記載させていただきました。
休み中でも仕事道具が視界に入るとつらくなってしまう方、ついつい周りの物に手を出してしまう方にオススメです。

ぜひ使ってみてください。

コンテンツ作りから集客・継続する方法まで一冊にまとまっている『元手ゼロから最速で月収100万円! ネットで稼ぐ全技術』 / 上田 祐輝 (著)

もうちょっと給料上がってほしいけど、思うようには上がってくれないですよね?
人によっては、下がってしまったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

個人のがんばりと、業績や社内政治は連動してくれないですからね。
こんなにやっているのに給料が上がらないっていうこともあると思います。
そうすると、収入アップのため副業を考えている人も多いのではないでしょうか。
会社から認められているとはいえ、どうやって副業したらいいのかわからないですよね。
ほぼ定時で上がれる仕事の方はアルバイトをするのも一つの手です。
とはいえ、僕のように不定期で残業が発生する職種の方には決まった時間に働くアルバイトは難しいですよね。
そうすると時間が不定期な仕事をしている方の選択肢の中で、ネットで稼ぐ、というのがかなり大きく見えていると思います。
ですが、ネットで稼ぐというのは言葉では簡単ですが、実現するのは難しいことです。
そもそも、どうやって稼いだらいいのかがわからないですよね。

そんなネットで稼ぎたいけど方法がわからない方におすすめの本をご紹介します。

『元手ゼロから最速で月収100万円! ネットで稼ぐ全技術』は、どうやったらネットで稼げるようになるのかを指南するハウツー本です。

オススメする理由3点

ネットで稼ぐ系のハウツー本はたくさん出版されています。
本として出版していなくても、ブログやサイトなどで紹介されていることも多くあります。
いろいろな情報がある中で、この本をオススメする理由を3つ、ご紹介します。

1. コンテンツの作り方が書かれている

これから稼ぎたいという人に向けた本書。
まず最初にやるのは、稼ぐためのコンテンツ作りですよね。

ですが、コンテンツ作りは、他の本やサイトではあまり触れられていません。
売りたいコンテンツがあることが前提なんですよね。
これから稼ぎたいと思っている人からすれば、そんなコンテンツはないのです。
コンテンツの作り方を知ることができ、さらには実際に作ることができますよ。

2. リサーチの重要性が書かれている

物を売るにはまずリサーチから。
考えたコンテンツが、すでに世の中に出ているものと完全に一致していないか。
違う部分は差別化するポイントになっているか。
さらにはコンテンツを求めている人はどれくらいいるのか。
コンテンツの必要度合いや、どれくらいの頻度で購入してくれそうなのか。
販売を始める前に、調べておいたほうがいいことはたくさんあります。

敵を知り、己を知れば、百戦危うからず、ですね。
特に、敵となる競合を知っておくことは、あとから参入する側のメリットにつながりますよ。
先行しているものの弱点や、お客さんから求められることを知っておけば、差別化にもつながりますからね。

さらには、先行しているものの状況を知ることで、どのくらいそのコンテンツが求められているのかを知ることもできますよ。

3. 何事も継続していく心構えが大事

一人で始められることだからこそ、継続が大事なのです。
続けることができれば、少しずつコンテンツの売上が上がっていきますよ。

とはいえ、あまり成果が出ていない状況で続けるっていうのは並大抵のことではありません。

その並大抵のことをやるために、どうやったモチベーションを維持することができるのか。
モチベーションを維持するのが大変なことは実体験で重々承知しているので、バシバシ刺さりました。
リモートワークをしていてモチベーションが上がらない人は、モチベーションの章を読むだけでも目からうろこの情報を得ることができますよ。

おわりに

人のまねをしているだけでは、安定して収益を上げ続けるというのは難しい。
あなた独自のコンテンツ、やり方でアピールしていくことが大事なんですよ。
そして、アピールする先を選ぶには、リサーチが必要になります。
そうするとネットで稼ぐのを続けていきたいですよね。
続けるためには、自分でモチベーションをコントロールする必要がありますよね。

ネットで稼ぎたいけどコンテンツがない方、コンテンツはあるけどどこに売れるかわからない方、始めたはいいけどモチベーションが上がらない方にオススメの本です。

ぜひ読んでみてください。

激強パワー系人たらしおじいちゃんの冒険譚『辺境の老騎士』 / 支援BIS (著), 笹井 一個 (イラスト)

旅と聞くとどんなイメージがありますか?

個人的な感覚ですが、目的地はあれど期間を決めず、ゆるやかに移動していくことを旅って言うのかなって思っています。
期間や宿泊地を決めて行くことを旅行と思っていまして。
そういう分け方をしたとき、僕は旅行には行ったことがありますが、旅に行ったことはないんですよ。
旅に出たいっていうあこがれはあるんですけどね。

そんな旅に出たい気持ちが刺激される本を紹介します。

『辺境の老騎士』は、辺境の貴族に支えていた騎士バルト・ローエンが、諸事情により主家を離れて旅に出るお話です。
バルト・ローエンの視点を介してみる主家と騎士の関係性は、会社とサラリーマンの関係性というよりも、推しとファンの関係性に近いような気がしました。
騎士であるバルト・ローエンはファン側の立場ですが、自ら主家のもとを離れ、旅を始めます。
この物語は、バルト・ローエンの旅の足跡なのです。

『辺境の老騎士』の著者は、支援BISさん。
小説家になろう」というサイトにて、さまざまな作品を投稿されている作家さんです。
今も頻繁に作品を投稿されていて、つい先日『狼は眠らない』という作品が完結されたとのこと。
他にも『迷宮の王』という作品がコミカライズされ、ニコニコ漫画「水曜日のシリウス」に掲載されているそうです。

オススメ理由

ただ老騎士が旅をするだけのお話ではなりません。
旅を通して様々な人と出会い、その刺激を受けた老騎士バルト・ローエンの内面や後悔にふれていきます。

ストーリーが面白く、次へ次へと読みたくなってしまう『辺境の老騎士』です。
ぜひ読んでください。 ・


と言われても困ると思いますので、ストーリー以外で僕のオススメ理由を3つ、ご紹介します。

1. 剣技を駆使した戦闘シーンがかっこいい

老騎士バルト・ローエンのみならず、登場人物たちが剣技を駆使した戦闘シーンは惹きこまれます。

積み重ねた努力のうえに重ねた年月によるバルト・ローエンの妙技。
戦闘シーンでは、登場人物たちがそれぞれ積み重ねてきたものが見え隠れするんですよね。
それは、実力者であるバルト・ローエンが対峙したからわかること、とも言えます。

挿絵はいっさいありませんが、どのような剣の軌道が描かれたのか、お互いにどう動いたのかが目に浮かぶほどの情報量があります。
紡がれた文字から浮かぶ情景。
いずれの戦闘シーンもかっこよく、老騎士バルト・ローエンや他のキャラクターの剣技に惹きこまれてしまいます。

2. ご飯がとても美味しそうで飯テロ

旅の醍醐味と言えば、食事!

『辺境の老騎士』でも、バルト・ローエンも行く先々で美味しい食べ物を食べています。
近くに美味しい食べ物があると聞けば、目的地までのルートから外れてしまうこともしばしば。

バルト・ローエンが舌鼓を打ち、克明な食レポをしてくれるたび、お腹が空いてきます。
時間によっては、読む飯テロといっても過言ではないでしょう。

3. キャラクターが魅力的

個人的に『辺境の老騎士』最大の魅力といってもいいと思っています。
それくらい出てくるキャラクターが魅力的なのです。

キャラクターたちは、この『辺境の老騎士』の舞台となった世界で生きているんですよ。
物語が描かれている部分だけに存在するわけではなく、生まれ、年をかさね、いろいろな経験をしてきた結果が、ここにいます。
過去の出来事に後悔し、自分より優れた人に嫉妬する。
そんなマイナスな感情表現もあります。
それは彼らが聖人君子ではなく、生きているからなんですよ。

著者である支援BISさんは、どれだけのキャラクターの人生を描いているのだろうか。
名前のあるキャラクターは50人近くいると思いますし、名前は出てこないけれども重要な役割を担っているキャラクターもいます。
支援BISさんが描いた人生があるからこそ、『辺境の老騎士』に出てくるキャラクターに深み、厚みが出て、魅力的に感じるんだと思いました。

おわりに

旅の楽しさ面白さ、人との出会いと別れのうれしさ悲しさ、自分の行動が他者に影響を与える怖さ喜び。
『辺境の老騎士』は、さまざまなことを教えてくれる物語です。

ただ努力するだけでは、意味がない。
正しい方向に向かって努力することが、夢をつかみ取るきっかけになる。
バルト・ローエンとその仲間たちは、そう教えてくれているのではないでしょうか。

かっこいい戦闘シーンが見たい方、美味しそうな食事風景を見たい方、魅力的なキャラクターに触れたい方。
そんな方々に『辺境の老騎士』はオススメです。

コミカライズもされていますので、絵で見たいという方はこちらがオススメですよ。

ぜひ読んでみてください。

無自覚最強主人公の優先順位一位はいかなるときも魔王である『最凶の魔王に鍛えられた勇者、異世界帰還者たちの学園で無双する1』 / 紺野千昭 (著), fame (イラスト)

あなたの中での優先順位は決まっていますか?
優先順位が決まっている方、どんなときも優先順位が変わらないと言い切れますか?

僕は優先順位が決まっていると言い切れません。
美味しいご飯を食べたい。
けど、食べるためには仕事をしないといけない。
仕事ばかりでは趣味の時間が取れない。
本を読んだり、散歩に行ったり、映画を観たり、小説を書いたり。
趣味って考えると他にもいろいろやりたいことが出てくる。
自分のことだけじゃなく、家族のやりたいことを実現するのも必要。
といった感じで、優先順位がころころ変わってしまいます。

柔軟に行動していると言える反面、僕自身でも大事なものが何なのかがわからない状態でもありますね。

優先順位が決まっていて、大事なものが明確になっていたら、どんな状況であっても大事なもののために行動できるんだと思います。
大事なもののために行動するっていうのが、これからは重要な価値観になってくるのではないでしょうか。

とはいえ、いきなり優先順位を決めろって言われても、決められない人は多いと思います。
それに、優先順位を決めた結果、どうなるのかが想像しづらいんですよね。

今回は、自分の中の優先順位が明確に決まっている人物が主人公のライトノベルを紹介します。

『最凶の魔王に鍛えられた勇者、異世界帰還者たちの学園で無双する1』は、紺野千昭さんが書いたライトノベルです。
勇者として異世界に転移し、現実世界に戻ってきた主人公の少年・九条恭弥が、同じように異世界から帰還した勇者の少年少女が通う学院に入学することになります。

主人公の九条恭弥は、他の帰還勇者とは違う異世界体験をしています。
そのため、周りから見た九条恭弥と、九条恭弥自身には大きな差異があります。
この差異が物語の重要な要素になっています。

著者の紺野千昭さんは、この作品がデビュー作品のようです。
2022年1月にGA文庫からもライトノベルが発売されるようなので、ほぼ同時期に賞に応募した作品が受賞されたのだと思います。
小説家になろうというサイトにも、同名の作家さんがいらっしゃるので、もともとは Web で小説を書いていたなのかもしれません。

オススメ理由

自分の中での優先順位が決まっている九条恭弥を通して、優先順位が決まっている生活を想像することができました。
自分の優先順位が決まっていたときにどうなるのかを想像した生活の中で、僕が気になった点を3つご紹介したいと思います。
優先順位が決まっている生活を想像するきっかけにしてほしい、そしてその想像した生活の中で気になった点が同じかどうか話してみたい、というのが『最凶の魔王に鍛えられた勇者、異世界帰還者たちの学園で無双する1』をオススメする理由です。

1. 優先順位一位がないと意気消沈する

まず1つ目は、優先順位一位がないと意気消沈するということです。
優先順位一位にしたもののために生きているのですから、優先順位一位が存在しないのでは意気消沈してしまうでしょう。

主人公の九条恭弥の優先順位一位は、三万年もの間鍛えてくれた最凶の魔王・フェリス。
しかし、フェリスは魔王であり、勇者である九条恭弥とは敵対関係にあるべき人物です。
現実世界に帰還した九条恭弥は、フェリスがいないことを考えて意気消沈してしまいます。

優先順位一位が何になるかは人によってさまざまです。
行動や物になるかもしれません。
しかし、人物になった場合、そしてその人物がいなくなってしまった場合、何のために生きればいいのかがわからなくなってしまうのではないか。
その恐怖に注目しました。

2. 優先順位に入っていないものを軽視しがち

2つ目は、優先順位に入っていないものを軽視しがちになるということです。
自分の中の優先順位に入っていないということは、自分が生きるうえで重要視していないということ。
そのため、優先順位外のものは後回しになることが増えるんじゃないか、と思いました。
その代わり、外野から何を言われても気にならない、というのがメリットなんじゃないかな。

九条恭弥も優先順位に入っていないことは後回しにしたり、放置したりと軽視しています。
外野の言葉を言葉通りに受け止め、そのうえでまともに取り合わなかったので、精神衛生上はいいのかもしれません。
代わりに、締め切りギリギリになるまで重要なことに気がつかない、というデメリットも。
このデメリットは物語に緩急をつけるきっかけにはなりますが、現実は物語と違うので、そんな緩急はつけたくないな、というのが正直なところ。

優先順位に入らないものが、優先順位に入っているものに影響を及ぼすかどうかはその時になってみないとわかりません。
影響をおよぼすことがわかったときには、優先順位外だったとしてもすぐに取りかかる臨機応変さが求められますね。
その切り替えの早さに注目しました。

3. 優先順位一位のためならば力を発揮できる

3つ目は、優先順位一位のためならば力を発揮できることです。
たとえば、優先順位一位が本を読むことだったとしましょう。
仕事を早く終わらせたり、寝る時間をけずったりして本を読む時間を確保することになるでしょう。
手間暇のかかる仕事を早く終わらせようと努力したり、多少眠くても普段通り起きたり。
優先順位一位の本を読む時間を作るためなら、努力を惜しまなくなると思いました。

九条恭弥が力を発揮したのは、異世界にいるとき。
優先順位一位のために、限界まで力を振り絞ります。
優先順位一位の魔王フェリスのため、そのフェリスもが驚くほどの力を発揮するのです。

優先順位が決まっていれば、イレギュラーなことがあったとしても、手を変え品を変え、なんとか物語を紡ぐ。
そのためには、何かあったときには優先順位一位のものが影響する人に助力を得る、というのも一つの対応方法になるのではないでしょうか。

おわりに

『最凶の魔王に鍛えられた勇者、異世界帰還者たちの学園で無双する1』は九条恭弥を通して、優先順位が決まっている生活を想像することができます。
優先順位が決まっていると、優先順位に入っているもののためにがんばることができる、と言えるでしょう。
困難があったとしても、優先順位一位のために力を発揮することありそうです。

優先順位が決まっていない僕にとって、優先順位が決まっている生活を想像することができたきっかけの本です。
より具体的に考えることができたので、優先順位が決まっていない方、優先順位を決めようとしている方におすすめの一冊です。
ぜひ読んでみてください。