近代史の知識があると何倍も楽しみが広がるジャンルをご存知でしょうか。
「架空戦記」というジャンルです。
聞いたことありませんか?
話題になった作品を例に出すと、2019年に公開された映画『アルキメデスの大戦』や、2000年〜2009年まで連載されていた漫画『ジパング』があります。
映画『アルキメデスの大戦』は観にいった人も多いと思います。
架空戦記というジャンルをざっくり説明すると、過去の戦争が史実と異なっていたらどうなっていたか、というものです。
さて、そんな架空戦記の中にあって萌えとも言われている書籍をご紹介します。
さて、1941年12月8日が何の日か、ご存知でしょうか。
史実では太平洋戦争、大東亜戦争のトリガーとも言える真珠湾攻撃とマレー作戦を行なった日。
『女皇の帝国 内親王那子様の聖戦』は1941年12月8日、ソ連から日本が本土攻撃を受けるところから始まります。
史実とは違いすぎてびっくりします。
他にもいろいろなものが違いますが、一番の違いは天皇がいわゆる人間宣言を行なったタイミング。
史実であれば、第二次世界大戦後ですが、本書ではすでにいわゆる人間宣言を終えている状態なのです。
主人公の内親王那子様の存在とかもろもろの前に、もう人間宣言しちゃってるのかって度肝を抜かれました。
さまざまな世界情勢が史実とは異なる中、本土をソ連に押さえられてしまった日本。
日本を取り返すため、海外にいた内親王那子様が活動をし始めます。
個人的にハマったポイント
- キャラクターが魅力的
- 史実を残しつつも架空要素が豊富
- わくわくするストーリー
それぞれ簡単に紹介していきますね。
キャラクターが魅力的
主人公の内親王那子様が人目を惹くのは当然として、その護衛や協力してくれる各国の人物。
さらには敵であるソビエト連邦側の人物たちも人間味あふれる姿があります。
一部、某ターミネーターばりに復活する敵役もいますが。
3回目に出てきた時は、「うわ、生きてた」って呟いちゃいました。
史実を残しつつも架空要素が豊富
年月日や国、登場人物は、史実でも見たことがあるものがちらほら。
しかし、その途中経過や出てくる兵器には架空要素が盛りだくさん。
最近、現実で起こった問題も作中に登場していて、本当に2007年発刊の本なのかと思いました。
わくわくするストーリー
まだ1巻なので、本土を押さえられてしまい、立て直すための準備の準備という段階です。
内親王那子様は各国を移動していく中で協力者を得ていきます。
世界情勢を鑑みると、日本は孤立しても致し方ない状況になっています。
しかし、内親王那子様の魅力に惹かれたり、過去の日本の行動に感化されていたりとさまざまな理由で協力してくれます。
少しずつ広げていく協力のつながり。
このつながりがどう作用するのか。
また、ソビエト連邦はどういう手段に出るのか。
攻守のせめぎ合いが期待できるわくわくしたストーリーになっています。
まとめ
『女皇の帝国 内親王那子様の聖戦』を読んでいただきたい方はこちら。
発行日がかなり前の本なので、本屋さんで手に入れることは難しいかもしれません。
Kindle 版も出ていないんですよね。
ですが、図書館にはあると思いますので、探してみてください。