組織の動かし方は3タイプ、それぞれのメリット・デメリット
ようやく来年の手帳を決めたカユウ(@papa_kayu)です。
さて、書きたくなったので、組織の動かし方について書きます。
組織というか人の動かし方は大きく分けて3つしかありません。
- 組織の先頭を走る、俺の背中についてこいタイプ
- 組織の真ん中を走る、みんなで一緒に進もうタイプ
- 組織の最後尾を走る、方向性は示したから自分で考えてみろタイプ
まとまって走る集団をイメージしてください。
そのまとまっている集団が組織です。
集団が進む方向を決めるのがリーダーだとしましょう。
そうすると、集団の進む方向を変えるやり方はこの3タイプに分類できてしまうのです。
組織の先頭を走る、俺の背中についてこいタイプ
リーダーシップという言葉から真っ先に想像するのはこのタイプではないでしょうか。
己の能力を最大限に発揮して組織の先頭を走り、進む方向はこっちだ!と自らが示すタイプです。
ワンマン社長のイメージですかね。
僕がボランティア団体の長をしていた時はこのタイプでした。
というか経験も人望も不足していた僕には、このやり方しかできなかったです。
メリット
- 走り出す前の事前準備がほとんどなくても走り始められる
- 先頭を走るリーダーが進む道、ゴールを把握するので、調整に時間が取られることはない
事前準備にあまり時間がかけられないときや、そもそも事前準備の時間がないときでも組織を動かすことができます。
デメリット
- リーダーについていけなくなったメンバーから脱落する
- メンバーに主体性がないので、主体的に動きたいメンバーのやる気を上手にコントロールする必要がある
- リーダーが走りながら情報を伝達するので、メンバーが混乱しやすい
メンバーの自主性、主体性がなくなっていくので、パフォーマンスが悪くなりやすい傾向にあります。
デメリットへの対策
- リーダーはこまめに後ろを振り返る
- 辛そうなメンバーには何が辛いのか、どうしたら楽になるかを聞くこと
- 誰か一人でもいいので、走り出す前にリーダーが考えている進む方向性やゴールを伝える
- メンバーに情報を伝達するときは立ち止まってから
脱落しそうなメンバーのフォローは手厚めに。
限界まで走らせるやり方では引き継ぎが十分に行われず、後々困ることになります。
また、情報を伝えるときはメンバーが理解できるように伝えることも大事。
メンバーが転ばないための情報伝達なので、きちんと伝えて理解してもらってから走ったほうが早く走れます。
組織の真ん中を走る、みんなで一緒に進もうタイプ
最近はこっちのタイプのリーダーが求められているのかな。
組織の真ん中で、メンバーの意見を聞きながら進む方向を決定するタイプです。
学級委員長みたいなイメージですかね。
どちらかといえば司会進行のような動かし方になります。
メリット
- メンバーからの不満が出にくい
- 意見を取り入れられるので、メンバーのやる気が高くなる
- ゴールを理解してもらえば走り出せるので、事前準備の時間は短く済む
メンバーからの意見を調整するのが大変ですが、うまく調整できるとメンバーは一丸となって進んでくれるようになります。
デメリット
- メンバー間の意見の調整に時間がかかる
- 意見を採用されなかったメンバーに不満が溜まり、意見が出てこなくなる
- リーダーが意思を明確にしておかないと、お神輿リーダーになる
弁の立つメンバーや経験豊富なメンバーの意見ばかり採用していると、意見を採用されなかったメンバーに不満がたまり、意見が出てこなくなります。
また、お神輿リーダーになってしまうと、リーダーへの求心力がなくなり、メンバーの意見調整ができなくなります。
デメリットへの対策
- リーダーが進みたい方向性を熱く語っておくこと
- 意見を採用するときには、採用した理由を明確に説明すること
リーダーにはリーダーの進みたい方向がありますよね。
何故その方向に進みたいのかをメンバーに熱く語ってください。
メンバーにはウザいと思われるかもしれませんが、意見を出すときに考慮してくれるかもしれません。
また、採用しなかった意見を出した人をフォローする意味も込めて、何故その意見を採用したのかの理由を明確に説明しましょう。
そのとき、無関係な人も理解できる理由であることが望ましいです。
なお、採用した理由として年上だから、経験豊富だからは、若手からの意見を出させなくなる理由なので、オススメはしません。
組織の最後尾を走る、方向性は示したから自分で考えてみろタイプ
このタイプのリーダーを僕は二人しか知りません。
どちらも僕が尊敬し、こうなりたいとあこがれている方です。
走り出す前にリーダーが進みたい方向、ゴールをメンバーに伝え、走り出した後は脱落しそうなメンバーのフォローや細かい軌道修正を行うタイプです。
これだ!ってイメージがないのですが、しいて言えば雑用を率先して行う校長先生みたいなイメージでしょうか。
メリット
- メンバーが大きく成長する
- メンバーの自主性、主体性が高いため、やる気が高くなる
まず間違いなくメンバーが大きく成長します。
最終的にはリーダーの身振り手振りや短い一言だけで、メンバーが自分で考えて動くようになることも。
デメリット
- 他のやり方に比べ、リーダーの負担が高い
- 走り出す前の事前準備で、メンバー全員に現在の状況、リーダーが進みたい方向のポイント、たどり着きたいゴールを理解してもらう必要があるため、時間がかかる
走り出した後はメンバーが自分で考えて進んでいくので、リーダーの考えを理解していないメンバーが多いと、走り出した瞬間に組織が崩壊します。
また、走り出してからもメンバーの動向を細かく確認し、脱落しそうなメンバーがいれば、早めに話を聞くなどのフォローが欠かせません。
デメリットへの対策
- リーダーが自らの身にかかる負担を負担と思わないこと
- 一人では大変なので、手分けしてメンバーのフォローができる人を作ること
メンバーとの対話で手を抜くと進みたい方向に進めず、崩壊していきます。
メンバーが多くなると一人ではフォローしきれないので、手分けできるメンバーを作ったほうがいいです。
例えば、メンバーが10人いるとしたら、3人くらいはフォローを手分けできるような人がいると少しはリーダーの負担が軽減します。
まとめ
どのやり方が正しい、万能である、ということはありません。
どういう組織にしたいのか、自分にあった動かし方はどれか、という観点で選んでください。
まずは色々な人がどのように動かしているかを観察することをオススメします。
観察しながら、自分だったらどうするか、というシミュレーションをしてみてください。
以上、組織の動かし方3タイプのメリット・デメリットでした。
ではでは、今日はこれにて。