夜ふかしログ

30代サラリーマンが育児・家事・在宅勤務が終わったあと、夜更かしをして読んだ本を紹介したりしなかったりするブログ

30歳から夢を追いかけ始めてもいいじゃないか『三十路病の唄』1巻/ 河上だいしろう (著)

夢を追うのは10代20代までで、30代になったら現実を見なきゃいけない。
そう思っていませんか?

そんなことはありません。
いくつになっても夢を追っていいんです。

ただ、悲しいことにこの国の多くの人々は、夢によって応援するかどうかを変えてしまいます。
プロゲーマー、ミュージシャン、芸人などが夢だというと、否定されることのほうが格段に多い。
周りの人、とくに先生や親がこぞって否定をしてくると、「自分の夢は間違っているんだ」という感覚になり、その夢を諦めてしまう子どもがいるのです。
諦めるくらいなら本気じゃなかったんだろうって?
子どもたちはいつだって本気で全力です。
それでも先生や親がさんざん否定してくるので、泣く泣く諦めているだけなんですよ。
だからこそ、何かのきっかけがあれば、何歳だったとしても再び夢に向かってもがいていくことができる。
僕はそう思っています。

叶えられていない夢がある。
もしくは、僕と同じように、夢という夢が思い当たらない。
そんなあなたに読んでほしい本があります。

『三十路病の唄』

30歳というと、4年生大学を卒業して順当に就職していると8年目くらい。
新卒から勤めている場合には中堅どころとして、さまざまな仕事を任されているころですね。
早い人は、何か役職についているかもしれません。

そんな30歳になった主人公の6人は、高校の同窓会を機に仕事を辞め、夢に向かってもがき始めます。
6人には、会社員をやっていては叶えられない夢があるのです。
プロゲーマー、ミュージシャン、芸人などなど。
周りの人たちからすれば、いい歳になって夢を追うなんて、と嘲笑う対象なのかもしれません。
人並みの生活が幸せだと思う人からすれば、ただのギャンブルだって思うかもしれません。
それでも彼らは夢に向かってもがくのです。
周りからどう言われようとも、夢をつかむために、できることはなんでもする。
それが彼らの強さであり、魅力なんです。

思い返せば、僕には夢という夢がありませんでした。
なりたい職業、なりたい姿というのがイメージできなかっただけなのかもしれません。
焦がれる夢への思い、という経験がなくても、この物語を楽しむことはできます。
むしろ、経験がないからこそ、彼らと同じ思いを抱いてみたい、経験してみたい、と思うようになりました。
まだまだ夢が浮かんではいませんが、彼らの夢が叶うことを願って2巻を楽しみに待っています。

抱いた夢が諦めきれない。
夢ってよくわからない。
そんなあなたに、ぜひ『三十路病の唄』を読んでいただきたいです。