こんにちは、カユウです。
「マーケティング」について書かれた本は多々ありますが、これほどわかりやすい本はないと思います。
物語をベースとした「超わかりやすいマーケティングの入門書」です。(26ページ)
理論を最低限まで絞って専門用語を排し、ドラマを通じて各理論のつながりとその使い方がわかるようになっています。(27ページ)
そう著者自身が言っている『新人OL、つぶれかけの会社をまかされる』 (佐藤義典著、青春出版社) は本当にわかりやすいマーケティングの入門書です。
マーケティングで重要なのは肌感覚 ドラマの中で、主人公はレストランの立て直しを指示されます。
そこでアドバイスを求めた親戚に主人公が言われた言葉です。
どこの店に行こうか、何を食べようか。
意識的、無意識的に自分たちがマーケティングの結果を受けて行動しています。
自分が選んだ店のマーケティングが自分には合っていた、求めていたことだった、ということ。
でもそれは自分たちがマーケティングをする側になった途端に忘れてしまう。
自分がどうしてあの店を選んだのかを忘れて、こうするのが正しい、と思い込んでしまう。
それはBtoBでも一緒。
自分たちが提供するものは自分たちが選びたいと思うようなものであることが大事なのかも。
マーケティングとかを考える前に、自分が独りよがりになっていないか、相手のことを考えているかをもう一度考えたほうがいいんだろう。
「アイツらが悪い症候群」はどの会社でも起きる
何か問題があったとき、自分に非があるとは思いたくないもの。
それはどんな会社であっても「アイツらが悪い!」と言い合ってしまう。
とはいえ、自分で自分が悪いと言いたくない気持ちもわかる。
プライベートでも、仕事でも、「僕が悪いんです」とは言いたくない。
とはいえフラットな目線でどこに問題があるのか、何を改善したらいいのかを見るのは重要だと思いました。
ベネフィット、ターゲット、強み・差別化、4Pという理論の背後にあり、すべての「核」となるのが「想い」である
想いは、世の中にどう貢献したいのかというベネフィットより広い意味の貢献意志
マーケティングにはいろんな理論があるけれど、背後にあるのは「想い」という考え方。
自社の知名度を上げたい、売上を伸ばしだい、儲けたい、といった考えのさらに先。
どのような社会貢献をしたいのか。
その想いがあってこそ、マーケティングの理論が生きてくるということを言いたいのかな。
マーケティングをするってことは社会貢献より自分たちの利益を考えている人のほうが多そうな気がしますが。
強い戦略は美しい。想いを中核にした一貫性と具体性
一貫性と具体性がある戦略を強いと言うのかな?
強い戦略の現実的なイメージが浮かばないのだけど、ドラマの中で示された戦略が実現されたときには素晴らしいと思いました。
「マーケティング」って言うとマーケッターや企画部門のような人たちがやる仕事だと思ってしまいがち。
この本は「マーケティング」がもっと身近なものであることを教えてくれました。
お客様に何ができるのか、社会にどんな貢献をしたいのか。
これからも仕事を続ける中で、自分にできることをやっていきたくなりました。
ちなみに、マーケティングの考え方としても、ドラマとしても、続編になる「新人OL、社長になって会社を立て直す」もあります。
僕はもう少し入門書を読み直してからにしますが。
ではでは、今回はここまで。