夜ふかしログ

30代サラリーマンが育児・家事・在宅勤務が終わったあと、夜更かしをして読んだ本を紹介したりしなかったりするブログ

引き取り訓練は実際の災害時に活かせるのだろうか

先日、子どもの通っている小学校で引き取り訓練がありました。
決まった時間に保護者が学校に行き、子どもと一緒に帰るという訓練です。
あいにくの天候だったので、防災頭巾をかぶって帰ることがなかったのは残念そうでしたね。

すべての保護者が家に帰れる可能性は低い

僕はリモートワークなので、万が一のときすぐに子どもを学校まで迎えに行くことができます。
しかし、世の中の仕事すべてがリモートワークできるわけではありません。
僕も、対面でなければならない打ち合わせなどでお客さん先や自社に出社していることもあります。
そうなった場合、外出先から学校に直接迎えにいくことができるかどうか。

東日本大震災のとき、電車は早々に運行をやめてしまいました。
電車通勤している人たちが帰宅する方法は、車か歩くか。

電車通勤の人たちが使える車といえば、レンタカー。
あの日、23区内のレンタカー店はすべての車が予約、貸し出されたと思います。
そのため、道路上の車が一気に増え、さらには東京から埼玉方面に行くために限られた橋に集中。
結果、各地で渋滞が発生することになりました。

僕は大多数の人たちと同じように、歩いて帰宅することを試みました。
しかし、深夜1時を回ったあたりで道程の半分ほどまでしか行けず、車の量が減ってきたこともあって、弟に車で迎えにきてもらうようお願いしました。
思い返してみれば、ホームセンターなどで自転車やキックボードを購入していた人たちもいました。
僕も自転車やキックボードを買っていればもっと楽に帰れましたね。

また、電車でなければ帰れない距離に住んでいた方々は、ホテルなどの施設を使ったというニュースを見たのを覚えています。
帰宅できた方もいれば、その日のうちに帰宅できなかった方も多いのです。

引き取り訓練で想定されている震災があった場合、家に帰り着けない方も多いと思います。
核家族であり、かつ保護者が共働きの家庭であれば、子どもを引き取りに行ける保護者がいない、という状況が発生する可能性のほうが高いのではないでしょうか。
万が一に備えるという意味であれば、すべての保護者が帰宅困難者になったと想定し、学校で一晩過ごす訓練のほうがよいかもしれませんね。
先生方の負担が大変なことになってしまうので、宿泊訓練なんて現実的ではありませんが。

幸い、我が家は妻が家にいてくれるので、僕が不在の時は妻が迎えにいくことができます。
そうなると、一人で満足に歩けない1歳児を連れていくことになるという新たなリスクが生まれるのが難しいところです。

災害時は家よりも学校のほうが安全の可能性が高い

地震などの災害時、避難所に学校が指定されていることがありますよね。
避難所になる学校から出るのは、リスクが高まる気がします。
そう考えると、一度引き取ってからまた学校に行く可能性が高いですよね。

安全と思われる場所から移動して、再度戻ってくるのは二度手間じゃないかなって思うわけですよ。
引き取ることのメリットとして、お互いの状況が確認できるということはある。
デメリットとして、移動中に何かに巻き込まれる可能性が出てくるんですよね。

安全面を考えると、引き取りに行くくらいならそのまま学校に避難しちゃうのがいいのではないでしょうか。

引き取り訓練を災害時に活かす訓練にするためにはどうしたらいいか

書いてはみたけど、今のところ何も思いついていないんですよね。
保護者が子どもの学校に行き、学校内に入ることで子どもの教室を知ることが訓練の目的と思うといいのだろうか。

所属している会社はリモートワーク中心を継続するそうなので、万が一のことがあっても引き取りに行けることはよいことだ。
教室の場所や座っている場所を見ることができたこともよしとしよう。

緊急事態宣言などで中止になっていたイベントごとが復活してきています。
まだまだ知らない学校のイベントがあるようなので、楽しみです。