夜ふかしログ

30代サラリーマンが育児・家事・在宅勤務が終わったあと、夜更かしをして読んだ本を紹介したりしなかったりするブログ

読みやすくクスッと笑える SF ショートショートが16編集まった『地球から来た男』

SF と聞くとどんなイメージがありますか?

小難しい単語がたくさん出てきて読みにくい、技術を知らないと理解できない、といったマイナスなイメージを持っている方がいらっしゃると思います。
SF は読みづらい、理解できないと思っている方にオススメの本があります。

『地球から来た男』

小さな調査会社に勤務しているおれが、競合会社に潜入して新商品を調べろと言われるところから物語が始まります。
競合会社の研究所に忍び込むことには成功したのですが、おれは守衛につかまってしまいます。
そして、その会社の独断で処罰されることになるのです。
処罰というのが、その会社が秘密裏に開発したテレポーテーション装置で地球外に追放する、というもの。
抵抗したものの、おれは地球外にテレポーテーションさせられてしまいます。

潜入してきた産業スパイを独断で処罰してしまうなんて、すごい会社もあったものです。
それだけ開発している新商品の情報を守りたいということなのかもしれませんね。
とはいえ、地球外へ追放してしまうのはやりすぎな気もしますが。

本のタイトルにもなっている『地球から来た男』を含む16編の SF ショートショートが1冊の本にまとめられています。
どのお話もわかりやすくイメージしやすい文体で書かれています。

読みやすくクスッと笑える SF ショートショート集の『地球から来た男』を書いたのは、星新一さん。
ショートショートの神様」と言われるほど多くの作品を書き残されている方です。
小中学校の国語の教科書に載っていたり、図書館で特設コーナーが作られていたりする作家さんなのです。
名前や作品を目にしたことがある方も多くいらっしゃると思います。

『地球から来た男』は、テレポーテーション装置で地球外に追放されてしまったおれが、さまざまなことを思いながら地球外で生きていきます。
調査会社で勤務していた男性が地球外でどうやって生きていくのか、ぜひ本書を読んでみてください。
他の15編も読みやすくクスッと笑える物語ばかり。
難しい言い回しや単語なく、わかりやすくイメージしやすい言葉で紡がれた星新一ワールドの一端を楽しんでみませんか。