夜ふかしログ

30代サラリーマンが育児・家事・在宅勤務が終わったあと、夜更かしをして読んだ本を紹介したりしなかったりするブログ

ぜひ映画館で観てほしい 映画『竜とそばかすの姫』

すず/ベル役の中村佳穂さんの歌声が素晴らしい!
映画館の巨大スクリーンに映し出された大迫力の映像と楽曲との相乗効果によって、ぐっと惹き込まれていきます。

ryu-to-sobakasu-no-hime.jp

事前に発売された原作小説を読み、ワクワクしながら映画館に行きました。
なぜならば、小説では歌詞しかわからなかった楽曲を聴くことができるから。
当然のことですが、小説を読んでいても曲は流れてきません。
そのため、歌詞はわかるのですが、どんなリズムなのか、どのように歌うのかはいくら読み込んでもわからないのです。
そのため、小説で大まかなストーリーはわかっていても、映画館に行くのがとても楽しみでした。

小説版の感想はこちらの記事で書いています。
k-y-u.hatenablog.com

映画『竜とそばかすの姫』は、仮想空間 <U> の紹介シーンから物語が始まります。
高知県の田舎町に住む鈴 (以降、すず) は、お父さんと二人暮らしの高校生。
高校には、小学校の時にクラスメイトだったしのぶくんがいます。
しのぶくんはバスケ部で活躍し、女子から絶大な人気を集めているのです。 なにかとすずを気にかけてくれるしのぶくんですが、自分に自身のないすずはしのぶくんを避けてしまいます。
顔のそばかすを気にしているすずは、ルカちゃんという高校のアイドルを羨ましげに思うのです。

そんな中、親友であるヒロちゃんから仮想空間<U>に誘われます。
<U>の中では、「As」(アズ) と呼ばれるアバター、自分の分身を作り、まったく違う人生を生きることができます。
<U>ならやり直せるのです。
すずは「ベル」という名の As を作り、<U>の世界に飛び込みます。
ベルとなったすずは、ログイン直後に歌った歌が話題となり、あっという間に歌姫として人気者になります。

歌姫ベルのコンサートの日。
コンサート会場に「竜」と呼ばれる謎に包まれた As が飛び込んできます。
竜と、竜を追う自警団ジャスティスたちによってコンサートがめちゃくちゃにされてしまったすず。
ジャスティスたちに追われる竜の態度が気になったすずは、竜がどんな人物なのかを知りたくなります。 そして、ヒロちゃんの助けを受け、竜の正体探しを始めるのです。

すずは竜の正体を突き止めることができたのか。 ぜひ映画館で鑑賞してください!

いろいろなところで宣伝されているので、CM を観た方もいらっしゃると思います。 CM で流れている、赤い服を来たベルが、くじらに乗って歌っているシーンは映画にもあります。
あのシーンのワクワク感は、できれば映画館で体感してほしいですね。
とはいえ、映画館に行くのはちょっと、という方もいらっしゃると思います。 そんな方は、ぜひ Amazon Prime Music などのサブスクでサントラを聴けますので、フルで聴いてもらえたら嬉しいです。

小説と映画を観た僕の主観ではありますが、この物語のキーワードは「やり直せる」だと思います。
やり直すためには、人とのつながりが必要なんですよ。
そのつながりは、どんなつながりだっていい。
大事なのは、やり直したい、という気持ちを強く持つことなのです。
そして、やり直したい、やり直すんだという気持ちが、人に伝播していく。
その伝播が、新しいつながりを作り、立ち上がる力になるのです。

あなたも何かやり直したいと思っていることがあるのではないでしょうか。
一人でやり直すのはなかなか難しいことですよね。
この映画を観て、ベルたちからやり直すエネルギーをもらいましょう。