読めば読むほど車中泊で旅に行きたくなる『#離婚して車中泊になりました』 / 井上 いちろう (著)
車中泊をやったことある方はいらっしゃいますか?
僕は子どものころに父の作ったキャンピングカーで寝たことと、大学生のころに行ったキャンプでやむにやまれず車の中で寝たことがあります。
何を隠そう、僕の父はキャンピングカーを作っています。
2021年の今は、諸事情によりキッチンカーを作ることが多いそうですが、もともとはキャンピングカーを作りたくて脱サラしたとのこと。
そんな父が作ったキャンピングカーに乗り、スキーをしに行っていました。
石油ストーブを持ち込んでいたので、真冬のスキー場近くでもぬくぬくと寝られた記憶があります。
あとは、僕は大学生のころに行ったキャンプで、やむにやまれず車の中で寝ましたね。
秋の終わりくらい、キャンプ場が閉まる直前。
友人たちとその年最後のキャンプに行きました。
すぐそばには住宅街のあるキャンプ場だったため、気温の低下を甘く見ていたのです。
その結果、用意したテントと寝袋では寒すぎて寝られないという事態に。
テントで寝るのは危険と判断し、時折エアコンで暖を取りながら車の中で寝ることにしました。
そんな記憶がよみがえり、車中泊で旅に出たいという気持ちになった本を紹介します。
『#離婚して車中泊になりました』は、著者である井上 いちろうさんが、離婚や家の売却などいろいろなことがあった結果、車中泊を選択。
車中泊の様子や、行った先の名所、食べたものを紹介しているコミックエッセイです。
もともとは井上さんが Twitter に投稿したコミックでした。
3回目くらいが投稿されたあたりからフォローしていまして、書籍でまとめて読みたいと思い、購入。
書きおろしで、車中泊を選んだきっかけが描かれていたのが印象的でした。
疲れたときや心がすさんできたとき、『#離婚して車中泊になりました』に手がのびます。
購入してから2週間ほどですが、もう何度読み返したかわかりません。
それくらい僕が『#離婚して車中泊になりました』を読んでいる理由は3つあります。
何度も繰り返し読みたくなる理由3点
1. 行ったことのない名所や食べたことのない名物が描かれている
僕はあまり旅行に出ることがないので、通過しただけの県やそもそも行ったことのない県が多いのです。
四国と沖縄は足を踏み入れたことすらない次第でして。
井上さんのコミックエッセイなので、僕が行ったことのない名所や食べたことのない名物が描かれているんですよ。
読み返して目にするたびに、そこに行ってみたい、それを食べてみたいと思ってしまいます。
夜、小腹がすいたときは飯テロになるので、閲覧注意ですね笑
2. 車中泊に思いを巡らす
タイトルにもあるとおり、井上さんは車中泊をされています。
車に乗って移動し、車に乗って仕事をし、車に乗って寝ています。
車が生活空間になっているんですよね。
車という限られた空間をどうやって有効に使うか、快適に過ごせるようになるか。
井上さんの創意工夫を見ながら、自分だったらどうするかを考えるのが楽しいんですよね。
バッテリーとソーラパネルを積もうかとか、マットレスはこっちがよさそうとか、調べながら読んでしまうこともあります。
さらには、井上さんが日々改善しているのを見て、僕もリモートワークのスペースを日々改善していっています。
空間の大きさも、仕事の内容も違いますが、考え方が参考になることも多く、とても助かっています。
3. 読んでいるとポジティブになれる
作中、井上さんの愚痴やマイナスの感情が描かれることもあります。
ですが、必ずといっていいほど話の結末はポジティブになっているのです。
著者である井上さんが意図した話の流れなのでしょう。
疲れていたり心がすさんだり、マイナスな感情で読み始めるのですが、読み終わったあとはなんとなくポジティブというか、落ち着いた感じになります。
まとめ
『#離婚して車中泊になりました』は、読んでいると車中泊で旅に行きたくなったり、リモートワーク環境の改善をしたくなったりする本です。
自分の目で見て、自分の舌で味わいたくなります。
快適に車中泊する方法を自分なりに考えて、実践したくなります。
車中泊、旅行に興味がある方、今の環境をより良くしたいと考えている方に、オススメしたい本です。
ぜひ読んでみてください。