「阿佐ヶ谷姉妹」を知っていますか?
ピンクのドレスを着た女性二人組をテレビで見たことありませんか?
そうです、そのピンクのドレスを着たお二人が「阿佐ヶ谷姉妹」です。
渡辺江里子 (姉) と木村美穂 (妹) の2人が組んでいるお笑いコンビで、実際の姉妹ではなそうです。
ですが、お二人で並ぶと姉妹と思ってしまうくらいそっくりなんですよ。
阿佐ヶ谷にあったお店の店主が、そっくりな2人を見て姉妹みたいと言ったのが、コンビを組むきっかけだそう。
そんな阿佐ヶ谷姉妹が書いたエッセイ集をご紹介します。
僕が阿佐ヶ谷姉妹を知ったのは、「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」だったと思います。
由紀さおり・安田祥子姉妹のモノマネで、めちゃくちゃ歌が上手かった記憶があります。
最近では、ロケ番組やお笑い番組にピンクのドレスを着たお2人が出ると、ついつい見てしまいます。
本書は、阿佐ヶ谷姉妹のお2人が書いたエッセイ集となっております。
40代、独身、芸人である2人がつづったエッセイが、リレー形式となるよう収録。
また、「私の落とし方」をテーマに、それぞれが書いた恋愛小説も掲載されています。
オススメする理由3点
僕が本書をオススメする理由は3点あります。
- 読みやすい文章であっという間に256ページが読める
- 同じ物事をそれぞれの視点で書かれている
- 阿佐ヶ谷に住みたくなる
それぞれ紹介していきますね。
1. 読みやすい文章であっという間に256ページが読める
今までいくつかエッセイを読んだことがありますが、阿佐ヶ谷姉妹お2人の文章はすごく読みやすいです。
そのため、一般的な文庫と同じ256ページあるのですが、あっという間に読み切ってしまいました。
難しい単語や漢字、言い回しもなく、スラスラと読むことができます。
文章に阿佐ヶ谷姉妹の人柄がにじみ出ているといいますか、肩肘張っていないせいか読んでいて心地いいのです。
本を読むことに苦手意識を持っている方も、この本なら読み進めやすいと思いますよ。
2. 同じ物事をそれぞれの視点で書かれている
エッセイを書き始めた当初は、阿佐ヶ谷で6畳1間に2人で生活していたそう。
そのため、ピンでの仕事がなければ、朝から晩まで一緒に過ごすことになります。
姉・江里子さんは近い距離に人がいても気にならない性格。
妹・美穂さんは一人の時間もほしい性格。
そんな2人が、同じ物事を見ているのですが、性格の違いによってバラバラの表現になるのです。
同じ物事を見ていても、主観は違うんだということを追体験できるのです。
人の多様性を考えるときには、本書を読んでおくといいですよ。
片方がポジティブに見ていれば、もう片方はネガティブに見ているなど、見た目はそっくりでも感じ方は違っています。
そんな対比が、読んでいて楽しいです。
3. 阿佐ヶ谷に住みたくなる
阿佐ヶ谷姉妹の名の通り、お2人は阿佐ヶ谷に住んでいるそうです。
エッセイの中で、阿佐ヶ谷に住んでいる方々やお店の方々との交流している様子が描かれていまして。
その様子がほっこりするんですよね。
もちろん阿佐ヶ谷姉妹のお2人の性格や人との相性もあると思います。
阿佐ヶ谷姉妹のお2人がたびたびエッセイに書いている阿佐ヶ谷に住んでみたくなってくるのです。
読み終わってすぐ、阿佐ヶ谷の物件情報を探してしまったのは、ここだけの秘密です。
おわりに
阿佐ヶ谷姉妹の人柄が感じられ、すいすいと読み進めることができるエッセイ。
心がほっこりして、いいもの読んだなっていう気持ちになります。
キラキラしたエッセイは読んでいて疲れちゃうという方。
人それぞれ感じ方が違うことを目にしたい方。
阿佐ヶ谷に住んでいる人の話を聞きたい方。
そんなみなさんにオススメの一冊です。
2021年12月31日現在、Kindle Unlimited で読むこともできますよ。
上限が20冊に増えてますので、お休みのお供に、ぜひ読んでみてください。