しっかりと情報を集め、時間をかけて資料を作ったのに、思っていたよりも相手に伝わらなかった。
そんな経験はありませんか?
伝わらなかったのは、集めた情報に不足があったからでも、資料に不備があったからでもありませんよ。
じゃあどうして伝わらなかったのか。
そのヒントが書かれているのがこちら。
『思い通りに伝わるアウトプット術』です。
著者は山口真由さん。
東京大学在学中に司法試験に合格し、首席で卒業したあとは、財務省へ入省。
財務省を退官後、ハーバード大学ロースクールに留学し、ニューヨーク州弁護士資格を取得。
現在は信州大学の特任教授をされている、勉学と法律のスペシャリスト。
テレビのワイドショーでコメンテーターとして出演されているので、顔と名前をご存じの方も多いのではないでしょうか。
山口さんの経歴を見ると、勉強ができるすごい人というイメージがありますよね。
本書の中で書かれていますが、財務省時代の山口さんはアウトプットが苦手だったそうです。
「求めているのはこれじゃない!」と、頑張って作った資料について当時の上司から怒られることもしばしばあったとか。
財務省時代の山口さんと僕たちとの共通点が見えてきますよね。
そうです、ビジネスとしてのアウトプットを苦手としているということです。
資料はダメ出しされ、説明をしてもよくわからないと言われるのはつらいですよね。
共通点のある山口さんが書いた本書には、アウトプットの苦手意識を下げる方法が書かれているのです。
3つのオススメ理由
本書のオススメ理由を3つ、ご紹介しますね。
普遍的な思考方法を紹介
財務省のような官公庁や弁護士のような士業に特化したアウトプット術が紹介されているんじゃないか。
僕ら凡人には起こらないような特殊パターンばかりが並んでいるんじゃないか。
そういう不安がありますよね。
本書では、どんな職種、どんな場合でも使うことができる普遍的な思考方法が紹介されています。
山口さんが書かれているのは、実現するためのベースです。
まずがこのベースの考え方に沿ってアウトプットをしてみるのがオススメです。
そのうえで、あなたのアウトプット内容に合わせたやり方に変えていきましょう。
実現イメージをしやすい
どんなことをするのか。
その結果、どのようなことが期待できるのか。
山口さんの経験をふまえ、具体的に書かれています。
アウトプット術の魅力だけでなく、注意すべきポイントも一緒に書いてくださっているのです。
そして、山口さんの経験に基づく内容をふまえ、自分の場合だったらどうなるのかを考える余地があります。
一種のケーススタディのような形になっているので、自分の状況に合わせて取り入れやすいところから取り入れることができるのです。
本で書かれていることが有効であることはわかるけど、どうやって取り入れたらいいかわからない、という困りポイントを解消しているんですよ。
本書を実践している山口さんをテレビで見ることができる
もっともオススメしたい理由は、本書で紹介されている内容を山口さん自身が実践し、目の前に見せてくれていることです。
著者自身がテレビでコメンテーターとして活躍されています。
そうすると、本書で説明されている内容を実践した結果を自分の目で見ることができます。
著者のセミナーなどが開催しづらい状況の中、テレビを見れば実践結果がわかる、というのはとても刺激になりますよね。
いつでも目標となる人を見ることができる。
自分を律し、変えていく中で、これほど効果のある動機付けはないのではないでしょうか。
おわりに
インプットにばかり偏ってしまい、アウトプットに苦手意識のある方。
前例のない行動をするのは不安という心配性のみなさまにオススメです。
ぜひ、読んでみてください。